今日は定置網でヒメジ・ヨメヒメジと感じの違う魚が目に付き、すぐさま確保する。サイズが小さく幼魚と思われるが尾鰭の暗色帯のパターンがヒメジ・ヨメヒメジとは違う。以前にうちの定置網で捕れたヒメジ属sp(ブログ2007 7.24)が思いつく。その個体は魚ボラに持ち込んだのだが同定できずspとなったままである。持ち帰り以前の個体の写真を見るとやはり尾鰭の暗色帯のパターンが良く似ている。顎ヒゲの色、体側の1本の縦帯など一致する部分がいくつかある。標本登録した個体の方は第一背鰭棘数は7本であったが、この個体も肉眼では7本に見えるがサイズが小さいので顕微鏡で良く確認しないと分からない。また、他の形質は両者とも分からないので、魚ボラで両者を比較してみないと同一種かどうかは分からない。だが、同一種であっても、また違ったとしても種が確定することはないのだろうな?
*後日日本初記録種とわかり、2012年に標準和名アカネヒメジと提唱されました。