未だに台風13号は接近してこない。周りの定置網は既に台風に備えて網を陸へ揚げている。うちの定置網はまだ様子を見ているところで通常の網起こしを行なう。すると網に寄り添って泳いでいる赤い魚を見つける。ベラの仲間と分かったが見たことがない種。急いでタモ網で掬い確保する。パッと見、顔つきがモチノウオに似ていて見た事も、もちろん採集した事もない。ワクワクしながら家に持ち帰り図鑑やネットで調べる。するとタコベラのようである。魚を見た感じでは鹿児島より南方系ではと思っていたが日本各地で確認されていて結構普通種のようでもあり、ちょっとガッカリ。でも久しぶりの初入網である。ベラ科魚類は種類が多く、ここでも多くの種が生息していると思われる。だが、定置網で獲れる種は限られているのであまり目にすることがない。素潜り採集時に多く見るのだが、まだまだ勉強不足で魚を見つけても種名が出てこない。また、生息数の少ない種に限って動きが素早く、採集し難い。今回、まだ未採集のタコベラが定置網で捕れたのはラッキーであった。ベラ科魚類をもっと勉強しなければ!
未だに台風13号は接近してこない。周りの定置網は既に台風に備えて網を陸へ揚げている。うちの定置網はまだ様子を見ているところで通常の網起こしを行なう。すると網に寄り添って泳いでいる赤い魚を見つける。ベラの仲間と分かったが見たことがない種。急いでタモ網で掬い確保する。パッと見、顔つきがモチノウオに似ていて見た事も、もちろん採集した事もない。ワクワクしながら家に持ち帰り図鑑やネットで調べる。するとタコベラのようである。魚を見た感じでは鹿児島より南方系ではと思っていたが日本各地で確認されていて結構普通種のようでもあり、ちょっとガッカリ。でも久しぶりの初入網である。ベラ科魚類は種類が多く、ここでも多くの種が生息していると思われる。だが、定置網で獲れる種は限られているのであまり目にすることがない。素潜り採集時に多く見るのだが、まだまだ勉強不足で魚を見つけても種名が出てこない。また、生息数の少ない種に限って動きが素早く、採集し難い。今回、まだ未採集のタコベラが定置網で捕れたのはラッキーであった。ベラ科魚類をもっと勉強しなければ!
今日は定置網でもう一種、メアジが捕れる。メアジは周年よく捕れ、普通種である。今まであまり気にしていなかったのだが、今日は体側上方部の黄色縦線が顕著な個体とそうでない個体が混ざっていた。写真では分かり難いが黄色縦線の現れ方の違いがはっきりと両個体で分かれている。「黒潮の魚」という図鑑がある。そこにメアジの両個体の事が記載されている。この図鑑を見たときは魚の絞め方や氷の打ち方などによる鮮度の違いではないかと思っていた。ところが今回は魚の絞め方としては同じ条件下でこの両個体が混ざる形となった。これによって自分が思っていた鮮度の違いではとの考えが覆された。最近メアジの仲間の日本初記録種も発表されているが、自分ではその違いがまだ分からない。今回捕れた個体がそれなのかも分からないのでとりあえず両者数個体を魚ボラの標本用に確保する。
*両方ともメアジSelar crumenophthalmus (Bloch,1793 ) でした。