今日は水揚げ後、活魚水槽でサザナミヤッコの若魚が泳いでいるのを見つける。昨年もサザナミヤッコの成魚が泳いでいたが、水族館用に活かしていたものであった(ブログ 2008 10.29)。今回も恐らくそうだろうと思うが、一応漁協職員に尋ねてみた。すると「あの水族館の魚?」という返答。やはりそうであった。特に今、水族館用のマグロ類の種苗収集に各地の水族館職員が漁協に常駐している。生きた観賞用の魚であれば何でも水族館用になってしまう状況である。サザナミヤッコなどキンチャクダイ類は幼魚から成魚へと斑紋が変化するのが有名であり、魚ボラの標本としてその全ステージを確保し写真に収めたいところである。幼魚は素潜り採集で確保したものの(ブログ 2007 11.10)、若魚・成魚は潜れば見かけるものの未だに採集していない。せめて水族館の職員が忙しい時期に獲れないものだろうか?
今日は水揚げ後、活魚水槽でサザナミヤッコの若魚が泳いでいるのを見つける。昨年もサザナミヤッコの成魚が泳いでいたが、水族館用に活かしていたものであった(ブログ 2008 10.29)。今回も恐らくそうだろうと思うが、一応漁協職員に尋ねてみた。すると「あの水族館の魚?」という返答。やはりそうであった。特に今、水族館用のマグロ類の種苗収集に各地の水族館職員が漁協に常駐している。生きた観賞用の魚であれば何でも水族館用になってしまう状況である。サザナミヤッコなどキンチャクダイ類は幼魚から成魚へと斑紋が変化するのが有名であり、魚ボラの標本としてその全ステージを確保し写真に収めたいところである。幼魚は素潜り採集で確保したものの(ブログ 2007 11.10)、若魚・成魚は潜れば見かけるものの未だに採集していない。せめて水族館の職員が忙しい時期に獲れないものだろうか?
今日は水揚げ後、定置網の網替え作業を行なう。垣網という網で定置網の中では網目が一番大きな為、年に何度かしか交換しない。その為、長い期間海に浸かっているので網にはフジツボや二枚貝・シロボヤなど様々な生物が付着し、小さな魚の棲みかとなっている。その網を本船に揚げると一緒に小魚も揚がって来る。すると鮮やかなオレンジ色の全長で2センチ程の小さな魚を見つける。体色や網替え時に獲れる魚としてイレズミミジンベニハゼかと思い取り上げるとまったく違う種であった。今回は同じ種を2個体確保する。持ち帰りよく観察すると以前に夜間採集で採集した魚(ブログ 2007 3.18)によく似ている。その時の個体はハナスズキ属の幼魚と同定されている。今回の個体も写真を撮り、写真から形態を調べると一致しているように思う。ところが、この近辺でハナスズキ属の魚が獲れた事がなく、見た事もない。だが、成魚の生息域はやや深い岩礁域となっている。成魚は生息していても獲れない・見かけないだけかもしれない。また、幼魚のみがここで獲れる種もたくさんいる。幼魚が獲れないからといって成魚がいないとも限らない。とにかく今回も同定は魚ボラに任せる事にする。
魚ボラでヤマブキハタSaloptia powelli(Smith,1964) と同定されました。