今日は水揚げ作業を終え、市場内を散策していると見慣れないアイゴの仲間が水揚げされている。うちの定置網でも獲れた事がなく、市場でも初めて見る種である。漁協の職員と交渉し、魚ボラの標本用に確保する。体長は30センチ以上あり、アイゴとしては大型である。持ち帰り調べるとゴマアイゴである。だが、このゴマアイゴ、ネットで調べると沖縄以南の情報しか見つからない。魚ボラの先生に連絡して調べてもらうと鹿児島県初記録かもしれないとの事。今日はこれから仕事を早退して指宿で行われる全国アマモサミットに出席する予定。鹿児島大学とは方向が違うが、サミットが終われば時間があるのでそこから大学へ走ろうかと考える。クーラーに入れるが生憎今日は天気が良く暖かい。暑い車の中で大学へ行くまでの8時間氷が持つだろうか心配であるが強行する。サミットも終わり急いで車に戻ると心配をよそに氷もほとんど溶けていない。その後、学生が待っているので大学まで走り、標本を持ちこみ登録する。自分は時間がなかったのですぐに帰り、後は学生に頼み写真もメールで送ってもらう。今後、時間を見つけて報告書を作成し、Nature of Kagoshimaに投稿する予定。
奄美産の標本に基づく報告がされていました。鹿大博物館にも奄美産の標本が所蔵されており、九州本土初記録となりそうです。