お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ミナミキントキ

2012年04月19日 | 市場

 今日は定置網の水揚げ後、市場内を散策するとキントキダイが水揚げされている。そして、その横にはさらに体色の赤味が強いキントキダイが分けて置かれている。取り上げるとホウセキキントキではなく、ミナミキントキである。ミナミキントキは尾鰭が截形で腹鰭の基部に1黒斑がある事でよく似るホウセキキントキとは区別が付く。ところが更に似たアカネキントキという魚がいる。このアカネキントキとミナミキントキは見た目では背鰭第1~第3棘間の鰭膜上に明瞭な黒斑があるか無いかである。この個体は写真では分かり難いが黒斑は確認できるものの、第1棘~第2棘間は明瞭であるが第2~第3棘間ではなんとなく黒いといった感じである。考えてみれば自分としてはアカネキントキの情報はよく知らず、その場での判断ができない。今回は写真だけ撮る。帰宅しアカネキントキの論文を読むと違いが記載され、両種は容易に区別できるとなっている。背鰭、臀鰭の鰭膜に透明感があるので、この個体はやはりミナミキントキと思われる。これがアカネキントキという個体を手に取りじっくりと見てみたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする