お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

タイワンイトマキエイ

2012年08月01日 | 定置網



 今日は定置網で大きなイトマキエイが入網。いつも獲れるヒメイトマキエイとは様子が違く、頭部?が長い。普通のイトマキエイかと思うが尾棘が無く、体の背面の色が緑掛かっている。タイワンイトマキエイである。タイワンイトマキエイは珍しく、今迄にも数個体しか獲れた事がない。今迄に獲れた個体も全て大きなものばかりで、船のクレーンを使わないと処理できない程である。魚ボラの標本用にも欲しいところではあるが、先日のジンベエザメと同様、現実的には難しいと思われる。せめて写真だけでもと思うが操業中は忙しくそれどころではない。操業が終了後、船に積んでいるデジカメで写真を撮るが腹面を上に向けてデッキに置いてあり、背面からの写真が撮れない。とてもじゃないが狭いデッキ上で人の力で裏返す事はできない。チャンスは逃がす(捨てる)時である。網の外に出て再びクレーンで吊るすので、その時に背面からの写真を撮ろうと考えていた。ところが私は船の舵を握っており、ブリッジから離れられない。結局ブリッジ上から写真を撮るが思い描くような写真を撮る事ができなかった。今後、標本用になるくらいのサイズが獲れる事を期待するしかない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする