今日は定置網の水揚げ中、お隣の定置網も水揚げ作業をしており、選別台の下に大きな魚が転がっている。見に行くとサバヒーである。サバヒーはうちの定置網でも大きな個体が獲れた事があり、標本用に確保しその日のうちに大学へ持ち込み標本登録をした事がある。だが今回の個体は更に大きい。売れないから捨てるとの事で見ていたら持って行ってもいいと言われる。このサイズだと冷凍するのが大変でさらに今日大学へ行く事はできないので標本用には諦める。だが捨てると言うし、まだ食べた事がない魚なので一度は食べて見たい気もする。だが、食べるにしても大き過ぎて処理が大変そうである。結局標本や食べる事も諦める。でも気になり家に帰り調べると、台湾などでは重要な食用魚となっている。やっぱり味が気になり後悔する。
今日は市場で活魚を水揚げに行くと水槽の中に小さなチャイロマルハタが泳いでいるのに気付く。今まで見たチャイロマルハタの中では最小である。チャイロマルハタは近年定置網で獲れるようになり、最近は特に数が増えて来ている。だが、サイズは大きく10キロを超える事も普通である。だがここ最近徐々に小さな個体も獲れ出し、先月は1キロサイズにまでなる。そして今回の個体は伝票を見ると遂に1キロを切り、600グラムである。ここまでくれば値段の高いハタの仲間とは言え、手の届く範囲である。標本用に確保しようとしたが、このサイズは小さいものの、家の撮影用の水槽に入るサイズではない。日に日にサイズが小さくなって来ているので、今回は見送り更に小さいサイズを狙う事にする。
今日は定置網で久し振りにシマヒイラギが獲れる。シマヒイラギは珍しく、今までに数個体しか獲れた事がない。以前に獲れた個体も標本用に確保し、標本写真も撮っている。写真もあるので今回は直ぐに標本用にそのまま冷凍保存する。だが後で気になり前回撮った写真を見ると、シマヒイラギの特徴でもある伸長した背鰭棘が折れている。確か背鰭棘が折れているので標本写真はまたチャレンジとブログでも書いた事を思い出す。だが既に冷凍中でもう後の祭りである。また何年後かには獲れると思うので、今度は写真を撮る事を忘れないようにと心に刻む。