今日も土曜日という事で港へ夜間採集に行く。朝の定置網漁でも非常に海の透明度が良かったが、港内も一段と透明度が良く、底の方まで良く見える。底まで綺麗に良く見えるとバックの光景が良く見え過ぎて逆に魚があまり目に付かない。またいつもと状況が違うなと感じていたが、目を凝らすといつも水面をたくさん泳いでいるプランクトンが今日は全く泳いでいない。この夜間採集ではプランクトンがいない時はいつも魚も少ない。今日もやはり魚の姿が見難いだけではなくいないのである。結局小さなニジギンポの幼魚が捕れただけである。だが、普通種のニジギンポではあるが、幼魚の標本写真をまだ押さえていなかったので良しとする。
最近は定置網漁で面白い魚が獲れない。今日もブログネタにできそうな魚を探すが見つからず。そんな中、選別台の上に小さなトビウオの幼魚が片隅に取り残されている。トビウオの幼魚も写真を撮り溜め、成魚への移り変わりを押さえたいところだったので、今回はこの個体を確保する。だが、選別台で見つけた為、他の魚に揉まれた後なので状態は良くない。この個体を見るとバショウトビウオの幼魚と思われる。今までに数個体確保している。このサイズの時は体側後方に2つの斑紋が確認できる。この斑紋が成長につれ消えてしまう。これも今までにその経緯となる個体を見ているのでわかる事である。他のトビウオ類も稚魚・幼魚から成魚までの経緯がわかるように標本を確保していかねばならない。