お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

恒例の夜間採集

2016年06月11日 | 採集
 今日は夜に自分が所属しているグループの総会があり帰りが遅くなるので夜間採集は諦めていた。だが、最近天気が悪く夜間採集を行っていなかった。という事で採集にいつもの港へ行く事に。久し振りなので魚に変化ないか期待する。すると何か動くものを見つけ採集してみる。見ると透明な魚である。これはクロハギ属の幼魚で以前に採集したこともあり、定置網でも獲れた事がある。だが、種まではわからないので一応生かして持ち帰る事に。そのほかスズキの幼魚があちこちにいるのが確認でき、成長過程をみる為に1個体だけ採集。またヒメジ属幼魚やチョウチョウウオ属の稚魚(トリクチス期幼生)などが獲れるものの、いつもの顔ぶれである。家に帰り撮影。すると撮影した写真を拡大するとスズキと思っていた幼魚が背鰭軟条数からヒラスズキの幼魚とわかる。今回たくさんいたスズキの幼魚が全てヒラスズキだったのかが気になる。

クロハギ属幼魚



ヒラスズキ幼魚



チョウチョウウオ属の稚魚(トリクチス期幼生)




ヒメジ属幼魚
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初入網 ノコギリハギ

2016年06月11日 | 定置網
 最近は定置網にキタマクラの幼魚がたくさん入る。定置網で獲れる小さなアジやイワシなどの雑魚は養殖魚の餌として水揚げされる。だが、それには今混獲する小さなキタマクラを取り除かなければならない。今日も主な魚を水揚げした後に雑魚を選別台に広げ、キタマクラを取り除く作業をする。するとキタマクラに似た魚を見つける。ノコギリハギである。ノコギリハギは素潜り採集で既に採集済みであるが、定置網では初めて獲れ、初入網となる。一応初入網という事で魚ボラの標本用に確保する。ノコギリハギはフグ目ではあるがカワハギ科の魚である。だが、フグ科のシマキンチャクフグによく似ており、毒を持つフグに擬態しているとも言われている。今回は幸いキタマクラを探していたので違いがわかり直ぐに気付いたが、これがシマキンチャクフグの中からとなると見つけられただろうか。まぁ、ここではシマキンチャクフグも珍しい部類に入るので心配は無いだろう。

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