お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

夜間採集でゲンコ

2020年11月14日 | 採集
 今日は土曜日で夜間採集の日である。今日は大潮の干潮時にあたるのでまた岸壁採集と言うよりも干上がった港の海底を歩いて散策となる。散策していると裏返って無眼側が表になっているシタビラメを発見。潮が引く途中で逃げ遅れたのだろうか。ライトで照らしても逃げも隠れもしない。それどころか動きもしないのでゆっくりと撮影。地面は完全には干上がっておらず、手に取るとまだ生きている。普段なら砂に潜って見つからないのだろうが、何かの拍子にひっくり返ってしまったみたいだが、ひっくり返ると潜ることも出来ないみたいである。遠慮なく標本用に確保する。持ち帰り調べてみるとウシノシタ科のゲンコのようである。有眼側の模様がちょっと違う感じであるが、まだ幼魚だからと思われる。採集したというより落ちている魚を拾った感じである。そのほか、またチョウハンの幼魚を見つける。最近は普通のチョウチョウウオよりもチョウハンの幼魚の方が出会っている感じである。




裏返った状態で発見のゲンコ幼魚。



岩場の方も散策



チョウハン幼魚



ヨメヒメジ幼魚



コバンヒメジ幼魚



クロホシフエダイ幼魚



砂に潜り身を潜めているイネゴチ



本日の採集結果

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サヨリトビウオ

2020年11月14日 | 定置網
 今日の定置網漁で久し振りにサヨリトビウオを見つけ確保する。今、魚ボラとは別件でトビウオの仲間を頼まれており、水面を泳ぐトビウオ類を探していて偶然発見する。サヨリトビウオはここでは珍しく、前回の採集データを見ると2016年で、もう4年も前である。サヨリトビウオ属には2種あり、サヨリトビウオとクロビレサヨリトビウオである。今まで採集したのは全てサヨリトビウオであり、クロオビサヨリトビウオはまだ未採集であり探している。今回のこの個体の腹鰭を見ると黒く見える。これはクロビレの方ではないかと期待する。家に持ち帰り検索図鑑で同定すると、サヨリトビウオの方も腹鰭が淡色だが暗色域もあるとなっている。この個体を確認すると腹鰭全体が暗色という訳ではない。となると普通のサヨリトビウオである。過去のブログ記事を見ると初入網だった時の記事(ブログ2007 9月26日)内で同じように腹鰭を確認し、更に確信を得る為に覚えが無いのだが解剖までして鰾を調べている。その時は3個体あったので、1個体を犠牲にして解剖できたが、今回は1個体しかない。だが、その時と腹鰭の暗色域が同じ状態な為、この個体も解剖して調べなくても普通のサヨリトビウオであろう。クロビレサヨリトビウオであれば魚ボラの標本用に確保するのだが、普通のサヨリトビウオなので別件の方へ確保することにする。




腹鰭は淡色だが暗色域もある


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