お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

リベンジ、トウザヨリ幼魚

2021年06月02日 | 定置網
 今日は定置網漁で網を絞って行くと顎の長い幼魚が水面を泳いでいる。ダツ類の幼魚にも見えるが、タモ網で掬い採ってみる。魚を見るとダツ類ではなく、トウザヨリの幼魚である。トウザヨリは成魚が夏によく入網するが、幼魚はあまり見掛けない。今回の個体は魚ボラの標本用に確保するが、もうひとつ目的がある。以前にトウザヨリの幼魚はブログでも紹介している(ブログ2009 6.13)が、その時撮影した標本写真は納得のいくものではなかった。トウザヨリの幼魚は毎年入網はしているものの、その事を忘れていたのかその後標本を確保し撮影することは無かった。近年、何かの事で写真を確認する事があり、トウザヨリ幼魚の写真を見ると、その時の写真しかなく撮影していないことに気付き探していた。これでようやく撮影でき、前回の写真よりは納得のいくものとなり、標本写真を更新することが出来た。ほかの魚種の写真も今一度確認して見る必要があるかもしれない。




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アジアコショウダイ確保

2021年06月02日 | 市場
 今日は定置網漁の水揚げ後、市場内を散策。するとアジアコショウダイが水揚げされている。アジアコショウダイはうちの定置網では今までに獲れた事が無く、市場にも滅多に揚がらないのだが、毎年確認はしているので珍しい魚ではない。だが、今までに若魚は頂いた事があり(ブログ2012 5.14)魚ボラの標本用に確保しているが、成魚はサイズが大きかったりタイミングが悪くまだ確保していない。今回水揚げされていた個体は標本用には手頃なサイズなうえ、今はコロナ禍で魚価が驚くほど安い。このサイズなら家の冷凍庫に入りそうなので魚ボラの標本用に確保する。以前にブログでアジアコショウダイを紹介(ブログ2009 6.8)しているが、その時確保するのがいつになるかわからないと書いているが、実に12年も掛った事になる。毎年市場でアジアコショウダイを見てはいるのだが、確保するのにこれだけ時間が掛かるとは当時は思いもしなかっただろう。手頃なサイズなので自分用にも標本写真を撮りたかったのだが、家の水槽には入らなかったので撮影は諦める。コロナ禍で魚価が低迷しているので、この個体は1000円あれば足りるだろうと思っていたが、入札後値段を聞くと130円と思いもよらぬ激安値であった。買う立場としては嬉しいのだが、やはり漁師の立場としてこの激安値は大変ショックである。




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