昨日、所用で鹿児島まで行ったので、序に溜まった冷凍標本を鹿大へ持って行く。その時にまた学生にミミズハゼ、オオミミズハゼ以外の別種について詳しく教えて頂く。今回は地元の具体的な場所まで教えて頂いた。そこで早速今日、仕事帰りにその場所に寄ってみる。現場に行くと丁度潮は下げておりタイミングは良い。場所的に探せる範囲は狭い所なので気軽な感じで石の裏だけ見ようとスコップも持たずに探してみる。隠れていそうな感じの石の裏を探していくがその下の砂利も気になり、結局は素手で掘ってしまう。するとミミズハゼを発見。見た感じでは今まで採集した種と同じようにも見える。その後も探すと今度は細かい砂の中に小さなゴカイ系の生物を見つける。そのままゴカイの仲間だろうとスルーしようとすると、ゴカイ系の動きではなく魚の動きをする。水の中に入れるとやはりミミズハゼのようである。同じように砂の中を探すとその後も見つかり3個体確保。持ち帰り写真を撮り拡大して見ると、この小さなミミズハゼの仲間は今まで採集したミミズハゼ、オオミミズハゼとは違い、体型が明らかに細長い。これは別種確定だろうと感じる。一応、学生にメールで写真を送る。すると直ぐに返事が来てナガミミズハゼとの事。これでようやくミミズハゼ属3種目を採集することが出来た。だが、ミミズハゼ類は十数種確認されている。地元に生息するミミズハゼ類はまだまだいるはず。これからも礫や砂利を掘り続けていくであろう。
オオミミズハゼ
ナガミミズハゼ
オオミミズハゼ
ナガミミズハゼ