ゴールデンウィーク突入という事で今日は夜間採集も久し振りに遠征しようと考えていた。これまでに何度か行き、大きなサラサハゼやイッテンフエダイ幼魚(ブログ2018 11.10)、ハクテンハタ幼魚(ブログ2020 10.18)など実績のある採集が出来た場所である。丁度大潮の干潮時で条件も良い。万全の態勢で挑む。暗く細く長い山道を抜け、港に到着。思っていた程は潮が下げていない。潮が引かないと採集場所が限られてしまうが行う。水中を覗くが思ったほど魚の姿がない。そのような状況の中、ようやく石の前にハゼ類を発見し採集。いつもこの場所で採れるチチブモドキと思われる。その後、細長い魚を発見。カキ殻の影に隠れたのでカキ殻ごと掬い採集。見ると思った通りタネハゼである。タネハゼもこの場所で何度か採集した事のある魚である。そのカキ殻の中に小さな稚魚もいたらしくタモ網に入っていたのでこれも確保する。結局、チチブモドキとタネハゼといつもの顔ぶれで採集は終了。家に帰り採れた魚を撮影。稚魚かと思っていた魚を見るとまだ採集したことのないゴマハゼの様に見える。撮影し写真を拡大して確認する。するとやはりゴマハゼと思われる。ゴマハゼは薩摩半島沿岸の魚類図鑑(ブログ2022 2.25)にも載っており、この周辺にも生息しているだろうとは思っていたが、まだ採集どころか見たこともなかった。タネハゼの採集しようとして思わぬ収穫となる。ゴマハゼは以前は脊椎動物として世界最小とされていたが、調べると現在では海外産のカエルが見つかっているようで、更に魚に限っても別種のハゼの仲間も小さな種が見つかっており、結局現在はどの種が最小なのかわからないみたいで、ネット情報ではゴマハゼを最小のクラスとか最小の部類とされているみたいである。一応、今回採集した個体は全て生きているのでそのままにしておいて、大学へ走ることがあればその時に持ち込み、大学へ行く事がなければ冷凍保存しようと考える。出来れば生きた状態で大学へ持ち込めるように祈る思いである。
チチブモドキ
タネハゼ
今回の成果
ゴマハゼ
チチブモドキ
タネハゼ
タネハゼ