今日は定置網漁を終え市場で水揚げ作業をしていると、お隣の定置網の方が珍しい魚と言って持って来る。見るとボウズモンガラである。ボウズモンガラは探していた魚であり見て直ぐにやっと出会えたという感じであった。ボウズモンガラは紅海・アラビア海のみに分布している魚であったが、3年前に魚ボラの元学生が日本にも分布している事を研究により確認し、標準和名が提唱された魚である。国内では石川から山口の日本海側と高知・鹿児島とちょっと飛び地の分布であるが恐らくその中間にも分布しているのではないだろうか。鹿児島でもお隣の大隅半島では既に確認されており、同じ年に発行された大隅市場魚類図鑑にも掲載されている。見た目はアミモンガラそのものなのだが全身に白色斑がないだけのように見え、最初はアミモンガラが成長に伴い白色斑が消えただけではと疑った位である。こちらの薩摩半島では初確認であり初確保となる。なので薩摩半島沿岸の魚類図鑑(ブログ2022 2.25)にもまた1種追加となる。という事で土曜日ではあるが綺麗な写真を撮ってもらいに鹿大へと走り標本登録してもらう。
ボウズモンガラ
鹿児島大学