今日は定置網漁で網を起こしていくとジンベエザメが泳いでいるのを発見。ジンベエザメは昨年の同じ7月にも入網(ブログ2022 7.7)しており1年振りの出会いである。ジンベエザメは現在地元水族館から網に入ったら連絡するように頼まれている。サイズ指定があり4~5mという事で網を絞りサイズを測ると5mない位でジャストサイズ。水族館に連絡する。ジンベエザメは網に残して他の魚を漁獲して帰港。水族館が来るまでは1時間以上かかるのだが、今日はたまたま網業者が網の中を水中カメラで調査する日であったので先にその調査に行く。網の中を水中カメラで見るとジンベエザメが泳ぐ姿も確認。調査が終わり帰港すると水族館の職員が来ていて再び沖へ行き定置網を起こす。今回水族館から依頼されていたのは体の計測と血液を採取し自然下の個体と飼育個体を比較するとの事であり、飼育個体と同じ位のサイズと頼まれていた。先ずは網を起こす途中で水族館職員が網の中に潜り雌雄を確認。その後、網を絞り上げ職員がジンベエザメの体の横に入り、計測や血液採取を行う。ジンベエザメは大きな体の割に大人しく、死んでしまったのかと思う程動かず作業はしやすそうであった。だが、採血時になかなか採取出来ず注射針を長さや太さを色々と替え悪戦苦闘。水族館では立ち泳ぎをさせて採血するらしく、魚が体を動かしていないと難しいのかもとの見解。採血は第2背鰭の基部から行い、時間をかけ何とか採血する事が出来た。全ての作業が終了すると網を少し沈め、あとは水族館の職員の方達が網の外へジンベエザメの頭部を誘導しジンベエザメを再放流し終了となる。来年は現在飼育している個体を自然下へ再放流するとの事でまたジンベエザメの採捕依頼をするらしいので、今度はうちの網に入網したジンベエザメを水族館に泳がせてみたい想いである。
ジンベエザメが入網
網業者による定置網内の水中カメラ調査
水中カメラに映る網の中を泳ぐジンベエザメ
地元水族館の職員が中に入り計測に採血を行う
背鰭の後ろから採血
網を沈め水族館職員が網の外へジンベエザメの頭部を誘導
ジンベエザメを再放流