お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ついに来た~っ リュウグウノツカイ

2009年05月18日 | 定置網


それは突然訪れた。定置網の水揚げも終わり、市場内を覗いていると他の港から魚を運んできた漁協の職員に呼ばれる。他の港とは私がいつも夜間採集を行なっている港である。そこの港を利用している定置網の漁師さんから私に魚を渡してくれと頼まれたそうで、魚の入ったバケツを預かる。中を覗くと鳥肌が立つ。リュウグウノツカイである。しかも尾部もしっかりと残っていて各鰭もあり、完全な個体である。今までにリュウグウノツカイは何度も手にしているが、その全ての個体に尾部は無く不完全な個体ばかりである(ブログ、2007 11.24)(ブログ、2008 5.23)。サイズも標本としては手頃なサイズで60~70センチくらい?。標本を提供して下さった漁師さんに感謝しつつ、とにかく体が折れないように、鰭が切れないようにと注意しながらスチロール箱に詰める。直ぐにでも大学に持ち込み標本登録したいところであるが、今日は夜に会議があり行くことができない。魚ボラの学生に取りに来てもらおうかと電話をするが、学会が近くみんな忙しく来れないとの事。仕方なくこのまま冷凍を考える。仕事が終わり標本の冷凍作業を行なおうとするが、手頃なサイズとは言え、やはり標本は大きい。どのようにしようかと標本を前に考えていると魚ボラの先生から電話が来る。色々と考えると大学へ往復するだけの時間はある。結局、大学へ持ち込む事にする。そうとなれば急がなければならない。大学のある鹿児島市内は夕方5時を過ぎれば仕事帰りの車で渋滞する。渋滞に巻き込まれれば会議に間に合わない。既に家に帰る時間は無く、作業着姿のまま漁協から直接大学へ向かう。大学に到着後、魚ボラの学生に標本を渡し、あとは任せて帰り、会議も無事間に合う。
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