今日は定置網でトンガリサカタザメが捕れる。珍しくはないがうちの定置網では年に数個体程しか捕れなく殆どが全長1メートル以上ある。言わずと知れたサメという名のエイではある。だがエイとなるとエイ鰭など大きな鰭が珍重されるがサメという名のエイ類は鰭よりも胴体の割合が断然大きいので練り製品くらいにしかならない。そのため漁師からみればやっぱりエイというよりはサメである。以前から思っていたのだがここで捕れるトンガリサカタザメはこの写真のように鰭に模様はなく胸に黒斑がある個体のみである。当然ここの定置網で捕れた個体を搬出したかごしま水族館・マリンワールド海の中道の水槽に泳いでいる個体も同じである。しかし、それ以外の水族館にいる個体やダイバーが撮影した写真などを見ると胸鰭には白い斑点が散りばめられていて黒斑がハッキリとは確認できない。大きさの違いやここで捕れる個体と南方系の個体とで色彩が多少違うのか分からない。ネットで画像を検索するもダイバーの写真くらいしか見つからずハッキリした写真がない。比較するにも個体が大きすぎるのでこちらも標本は幼魚しかないのだが。
*2020年9月にモノノケトンガリサカタザメRhynchobatus mononoke Koeda, Itou, Yamada & Motomura, 2020と新種記載されました。
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