お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

リュウキュウヨロイアジ

2007年09月01日 | 定置網

 今日、探していたリュウキュウヨロイアジの雄の成魚がついにうちの定置網でも1個体獲れた。背・臀鰭中央部の数軟条が糸状に伸びている。先月、ブログにも載せた市場で見つけた個体よりも明らかに小さい個体ではあるが、その個体よりも糸状に伸びた軟条の長さが長い。今日捕獲の個体を見て、いろいろと疑問が出てきた。成長につれて軟条が伸びるのだと思っていたが、今日捕獲の個体の方が小さいのだが糸状に伸びた軟条の長さが長いという事は?また、このサイズであれば今までも獲れていたのに軟条の長い個体がいなかったのは何故か?個体差という事も考えられる。だが本土で育った個体と南から流れてきた個体とで差があるのではないだろうか?また本土であまり大きな個体が獲れないという事は水温が低く成長しない、もしくは死滅してしまうのだろうか?また、水温が高くなり産卵を促すようになると糸状に伸びるのでは?とにかくいろいろと考えてしまう。ただ、今回は1個体のみであったため、この個体だけで決め付けられない。しかし考えるとこれもまた疑問で今までこの種は単独で獲った事が無い。大体は群れで獲れる。今、頭の中はパニック状態。だがそれをいろいろと考えるのも面白い。今年のヒラアジ類は少し違う。例年だとリュウキュウヨロイアジの若魚がたくさん獲れるのだが今年はマルヒラアジの若魚がたくさん獲れ、リュウキュウヨロイアジの若魚の姿が無い。また今年もヒラアジ類でサプライズがありそうで、これからの時期が楽しみである。毎日よく目を光らせておかねば。時間を見つけて台湾のヒラアジ類を勉強しておかなければと思うところである。
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