今日は所用があり鹿児島へ行く日。鹿児島まで出るので序に鹿大に寄り、昨日頂いたシマヒメヤマノカミも綺麗な写真を撮ってもらう為、冷凍せずに持ち込む予定である。今朝の定置網漁で小さなメジロザメ科のサメが入網。いつも入るスミツキザメやハナザメではなく、種は不明。サメ類としてはお手頃サイズではあるがうちの冷凍庫に入るサイズではない。鹿大へ行くので冷凍出来ない魚を持って行くチャンスなので確保する。後で同定出来ればと市場で写真に撮り、持ち帰る。ところがサメを確保した事で予定がちょっと狂う。鹿児島へ行き、所用を済ませてから大学へ行こうと考えていたが、サメはクーラーには入らず常温で持って行かなければならない。今日は天気も良く気温も高い。となると、一刻でも早く大学へ持ち込みたい。所用を済ませてからだと2~3時間掛かってしまい、炎天下の中、車に放置すれば大変な事になりそうである。と言う事で大学へ先に行く事になる。学生には悪いが突然大学へ行き、標本を渡し直ぐに立ち去る事となる。所用も済み無事に帰宅。帰宅後、撮った写真からサメの同定を試みる。背中線隆起が無く、鰭の位置などからカマストガリザメとなる。カマストガリザメはこの前刊行した薩摩半島沿岸の魚類図鑑(ブログ2022 2.25)で、メジロザメ科の中で唯一標本が無く、標本写真を掲載出来なかった種である。今日大学へ行く予定が無かったら、恐らくカマストガリザメの標本は確保していなかったと思われる。昨日シマヒメヤマノカミを頂かなかったら、更にそのシマヒメヤマノカミが今まで確保した体色よりも鮮やかで無かったら冷凍保存していたので、鹿児島へ行っても所用を済ませ大学へは寄らず帰って来たと思われる。昨日のシマヒメヤマノカミがこのカマストガリザメの標本確保に大いに貢献した事になる。本当に運の良い標本確保となる。でも、運だけでなく自分が現場でサメ類の同定が出来れば一番いいのだが。
カマストガリザメ
鰭の先端が全て黒い
背中線隆起がない
昨日頂いた鮮やかなシマヒメヤマノカミ
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