今日は定置網漁を終え市場で水揚げしていると活魚水槽にコモンハタが揚がっているのを発見。標本用にお手頃サイズなので魚ボラの標本用に確保する。コモンハタはここでは珍しく、今までに一度だけ揚がっていたことがあるが、その時撮った写真を見ると17年も前である。その時はまだ魚ボラも始まっておらず標本用には確保していない。更に数年前には魚ボラの先生から確保するように頼まれていたのだが、全く出会うことは無かった。今日は夕方会議があり大学へは行けないので冷凍せずに明日持ち込む予定。コモンハタをFBにアップするとウグイスゴマダラハタの可能性も指摘される。ウグイスゴマダラハタは3年前に種子島で得られた日本初記録種であるが、その個体は大きく、ゴマダラと言う名のように小黒点が体側に散在しており全く意識していなかった。だが、昨年奄美から国内2例目が発見され報告されたのだが、その個体はコモンハタに非常に良く似ているではないか。自分ではこの2例目の報告は頭に入っていなかった。魚ボラの先生にメールするとウグイスゴマダラハタの著者の元学生にも繋いでくれ、返信が来る。すると今回の個体はコモンハタと同定される。ウグイスゴマダラハタはコモンハタより斑点が大きく数が多く、前鰓蓋骨角部の棘が発達しないそうである。ウグイスゴマダラハタであったら本土初記録となったのでちょっと残念であるが、コモンハタでも十分珍しく、標本初確保なので嬉しい限りである。
コモンハタ
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