今日は定置網漁を終え市場で水揚げ。水揚げ後は雨が降り仕事も終了となる。早めに仕事が終わりゆっくりと市場内を散策。他の定置網はまだ水揚げ作業中である。すると小さなタチウオやイスズミなど雑魚が入ったカゴの中に綺麗なキスジヒメジを発見。手に取り記録用に写真のみ撮る。撮影後、魚を元のカゴに戻そうとする。すると一緒の雑魚カゴに入っていた小さなタチウオの顔つきが違う事に気付く。手に取るとカンムリダチである。カンムリダチは以前に1個体だけこの市場で見つかっており、この個体で2個体目となる。その1個体目は私は気付かなかったのだが、丁度魚類相調査で来ていた宮崎大学の学生が見つけてくれて魚ボラの標本として確保している(ブログ2017 5.17)。今回も最初に雑魚カゴを見た時は小さなタチウオが入っているのは見ているがキスジヒメジに目が行ってしまいカンムリダチだとは気付かなかった。もしもキスジヒメジが入っていなかったらそのままスルーしていたと思う。更にそのキスジヒメジを撮影後戻す時に気付いたのでキスジヒメジをそのまま標本用に確保していたらカンムリダチだとは気付かなかっただろう。今回の事を考えると今までにも様々な魚を見ているが気付かずにスルーして来ているのではと思われる。今回の様に運もあるのかもしれないが、何もかも疑いながら見なければ巡り会えない魚もいるのだろう。
カンムリダチ
キスジヒメジ
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