お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

シマハギ天国

2021年11月08日 | 採集
 最近は海水温が下がって来ており、今年もあと何度潜りに行けるだろうかという状況。今日は午後から時間があり潜りに行けるのだが、予報ではのちに雨と風が吹いて来るらしい。でも、風が吹いて来るまでという事で素潜り採集に行く。午前中は日が差しポカポカ陽気であったが、潜りに来たら既に曇って来る。海に入り魚を探すと何とシマハギを発見。シマハギは沖縄から関東方面まで普通に生息しているらしいが、何故かうちの海域では見た事がなく、3年前にやっと見つけ採集している(ブログ2018 8.7)。だが、それ以来再び見つける事が出来ないでいた。前回は若魚であったが、今回は成魚である。始めに証拠用に写真を撮り採集に取り掛かる。採集しようと網の方へ追い込もうとするも、直ぐに近くの大きな岩の下に逃げ込んでしまう。岩の下から出て来るのを待つがなかなか出て来ない。ある程度時間が経ち、ようやく泳ぎ出す。だが、私に気付くとまた直ぐに岩の下へ逃げ込む。今回はこの繰り返しでアミへ追い込むのは難しそうである。時間が勿体ないので諦める。シマハギは見つけさえすれば簡単に採集出来るものだと思っていたが、成魚となるとかなり臆病で難しい感じに思える。その後も別な場所で今度はシマハギの幼魚を発見。幼魚はこのまま越冬してもらたいので採集せず。その後も幼魚を確認し、今回はシマハギを4個体も確認出来、今までいなかったのが不思議な位であった。すると急に暗くなり、水中が見え難くなる。空を見ると真っ黒な雲が近付いて来ており、次第に雨も降り出す。雨だけなら採集には支障を来さないのだが、暗くて水中がよく見えず、魚を確認する事が出来ない。まだ時間はあるのだが、ここで採集は終了。結局今回は何も採集する事が出来ずに終わる。何も採集出来なかったが、今回はシマハギを4個体も確認する事が出来たので、それだけで大満足である。シマハギが定着してくれる事を願う。



シマハギの成魚を発見



シマハギの幼魚も発見







豪雨となり終了
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