いつもの夜間採集を終え、時刻は既に日付を跨ごうとしている。最近の夜間採集で収穫が無いので、まだ見ぬ魚を求めて同じ市内ではあるがひと山越え、隣町の港へと久し振りの遠征へ。この港は以前にサラサハゼやイッテンフエダイの幼魚など面白い魚を採集した場所である(ブログ2018 11月10日)。普段は潮が満ちて入れない場所であるが、大潮の干潮時のみ干上がり、小さな川の流れ込みがあるので、そこで前回と同じように採集を試みる。川の中を覗くとたまり場にハゼ類がジッとしている。採集するとカワアナゴの幼魚のような感じ。この種があちこちに確認でき、数個体採集。そのほかハゼ類が次々と見つかる。そのような状況の中、探していたハタ類の幼魚を発見。ハクテンハタの幼魚である。ハクテンハタは地元やこの地域でもまだ見た事がないが、太平洋側では採集記録があり、こちらでもそのうち見つかるだろうと思って探していた。運よく水深が浅く、周りに隠れるような大きな石も無く、簡単に採集。このハクテンハタの幼魚を採集したことで、今回の遠征は大成功である。ハゼ類をたくさん採集したが、必要分だけ確保し、全て生かして持ち帰る。今回ここに来たのは珍しい魚を探す目的の他に、ちょっと考えがあり、汽水域のハゼと言う事で家の淡水の水槽で飼育できないものかと考えていた。ハゼ類は今後飼育にチャレンジしてみる。
*コメントでチチブモドキと教えて頂きました。ありがとうございます。
ハクテンハタ幼魚
ヒトミハゼ?
タネハゼ
クツワハゼ
コバンヒメジ幼魚
ハクテンハタ幼魚
カワアナゴ?
*コメントでチチブモドキと教えて頂きました。ありがとうございます。
ヒトミハゼ?
今回の遠征で採られたハクテンハタの幼魚ですが、もしかするとホシヒレグロハタの幼魚ではないでしょうか?
私も関東の方で採集を嗜んでいるのですが、採集家の間でハクテンハタの幼魚と呼ばれる魚にはどうも2タイプいるようで…。個人的に気になって調べているのですが、わかしおさんが採られたようなタイプはどうもホシヒレグロハタの白斑のパターンと一致するように思えるのです(ハクテンハタは白斑に不明瞭な暗色の縁取りがなく、頭部背面を横切る斑紋がない)。
私が調べた限りだと分布は琉球列島までになっているので、北限記録かもしれないと思ったのですが、所詮素人の意見なので聞き流して頂いて結構です(^^;
ヒトミハゼ?はヒトミハゼでよいと思います。
コメントありがとうございます。
また、ブログを愛読して頂きありがとうございます。
興味深い情報をありがとうございます。ハクテンハタの幼魚と呼ばれる魚に2タイプいるという話は初めて聞きました。
ハクテンハタの幼魚はネット上でも多くアップされており、全く疑っていませんでした。逆にホシヒレグロハタは成魚自体の情報も少なく、幼魚となれば見つかりませんね。成魚では両種の計数形質もほぼ数値が被っており、幼魚となると更に判断がつきません。
科博のデータベース上にあるハクテンハタの幼魚の写真を見ると、白斑に暗色の縁取りがありますが、研究者よりも採集家の情報の方が数多く見たり成長過程なども確認している可能性もあり、様々な有力情報を持っていると思われます。
あとは大学の判断に任せます。
ちなみにホシヒレグロハタはうちの市場でも確認されており、標本登録も行っておりますので、標本に基づく北限記録はその個体になります。私のブログにも載せております(ブログ2016年12月26日)。
更新が非常に遅れる私のブログですが、これからも閲覧や気軽にコメント等よろしくお願い致します。
ハゼ類にお詳しいのですね。
これはチチブモドキですか。同定ありがとうございます。
カワアナゴ属は非常に難しいですね。孔器列を確認するなんて私ではもうお手上げ状態です。前回同様、私は採集するだけで、同定は学生に任せます。
ヒトミハゼもありがとうございます。
ヒトミハゼは見た目に特徴があるので、ただ何となくという感じでした。
これからもわからないハゼ類に遭遇すると思いますので、これからもよろしくお願い致します。