お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

カンパチ?

2007年09月15日 | 市場

 最近はカンパチの若魚が毎日定置網で漁獲されている。今日もカンパチの若魚を水揚げしているとその中に背が緑色の個体がいる(写真上)。普通のカンパチの背の色は茶色である(写真下)。体形などはカンパチそのものなのだが背が緑色の個体が毎年混ざる。市場ではその個体を「青カン」と呼び、カンパチとは別けて水揚げされる。この青カン、背の色が緑なのでブリにも見えるがブリの若魚と並べてみると全然違う。この背の色の違いは非常に分かりにくく、特に天気によっては選別する漁師さんも気付かない事がある。この青カンはカンパチとブリとの交雑種なのか?それともカンパチの色彩異常個体なのだろうか?仮に標本として確保しても形態に違いが無ければ、固定すれば色の違いが分からなくなり、普通のカンパチとなってしまうだろう。これとは逆の背が茶色いブリは見たことがない。

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2 コメント

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Unknown (藤田晴大)
2020-04-08 20:49:41
長崎ではカンパチ×ブリ(ヒラス?)は「青ネリ」と呼びます。
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Unknown (わかしお)
2020-04-09 21:24:08
藤田君
コメントありがとうございます。
また、こんな古い記事まで見てくれてありがとうございます!

長崎では青ネリと呼ばれているのですか。こちらでの青カンとは青い(緑ですが)カンパチという事でそのように呼びますが、恐らく鹿児島というよりうちの漁協だけの呼び方だと思います。
鹿児島でも各浜で呼び名が違うみたいです。
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