串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
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苔の里

2015年09月12日 | 旅-関東・中部

 小松市郊外 日用町にある苔の里へ。

広い駐車場に車を停めると、ガイドさん(地元の方)が出て来られて、案内していただく。 

今は7軒、25名が住むこの地は江戸時代からの杉の産地。

160年前頃、杉の種を蒔いて殖やす杉苗の栽培に成功し、昭和35年には全国に50万本もの杉苗を売り、大いに儲かったらしい。

民家なのに家の中は総漆塗り、壁は群青色、天井は絵が描かれた各天井・・・どの家もとても立派らしい。

 古民家交流施設ウイズダムハウスは、築100年の古民家を改修し、団体さんの休憩施設、各種会議、あるいは日用町の公民館として使われている。

樹齢300年という杉の大木。

枝打ちし、真っ直ぐに成長させるには大変な労力が要るらしい。

そうして育った日用杉は粘り強く、年輪は細かく、真ん中までしっかりとした木になる。

駐車場に続く入り口。

ガイドさんが不在の時は、左の料金箱に入園料金@500円を投入。 

今は誰も住んでおられない家の庭園も苔に覆われていた。

日用町は山に囲まれ、植わっている杉によって日差しが遮られ、適度な湿度に保たれるという苔の生育には好都合の土地柄。

もこもこ生えるのは細葉しらが苔で、盆栽や盆景に使われる。

杉などの木皮に生えるが、皮が剥がれると地面に落ち、そこで上へ上へと繁殖するので、盛り上がったようになる。

 通路左右に苔が広がる壮観な眺めにうっとり。

 

 

日用町を一躍有名にしたカモジ苔・・・だったかな?

カモジ苔は都会では育たないようで、日本中これだけ生えているのは、ここだけ。

 

道路の反対側に日用神社がある。

橋の欄干も苔に覆われ、鳥居の前には青モミジ。

これが紅葉するのはいつ頃だろう?聞き忘れたが、紅葉の頃に再訪したい。 

 

 

 

 

 

イチョウの木に雄雌があるのは知っているが、葉にも銀杏にも雄雌があるとガイドさんから興味深い話を聞いた。

葉の真ん中に切り込みがあるのはメスで、オスには切り込みはない。

時々、銀杏の中に筋が3本あるのが混じっているが、これが銀杏のオス。

入園料500円は、苔を殖やすために使われる。

アチコチで苔育成中。

 これがカモジ苔(ちょっと怪しい)。

ヒノキ苔は日当たりを嫌い、都会では育たない苔らしい。

この苔が一番好き!

 ガイドさんのお蔭で苔に少し詳しくなったような気がする。

馬杉苔など、水がなくなり、太陽が当たると葉を閉じて茶色くなるが、雨が降ると30秒で真っ青になるらしい。

湿気、日当たり具合は苔の種類によるが、水道水に含まれる塩素は苔にはよくないようだ。

苔を殖やすには、胞子を手に取りモミモミしてアチコチに飛ばす・・・のだそうです。

やってみよう!

少し前に訪れた平泉寺も小松市。

小松市にはおいしいパン屋もあり、私は大好きな町。

賑わう金沢から少し足を延ばして是非小松にも。

苔の里 詳しくはこちらへ。