弘前でのビジホ2泊の後は、ゆっくりを楽しめる宿に泊まろう・・・と、やって来たのは鳴子温泉郷の川渡温泉。
桜はすっかり花落とし、河川敷の菜の花はまだこれから・・・かな?
川渡温泉街から少し山の方へ行った所にある「山ふところの宿みやま」が今宵の宿。
かねてより一度泊まってみたいと思っていた宿だった。
茅葺の建物の横に宿の本館があり、本館の2階は自炊にも適したキッチン付の部屋が5室。
この本館の客室にはトイレは付いていない。
トイレ付の別館は、玄関を入りず~っと右奥にある。
登録有形文化財に指定されている母屋は今も経営者一家が居住しておられる。
別館の2階、10畳間に通された。
室内は金山杉をふんだんに使った部屋に余計な飾りはない。
むしろ殺風景な感じすらする。
窓の外には雑然とした裏庭が広がるがこれは屋敷林。
部屋の入り口方向を見ると。
戸の向う、左手にウォシュレットのトイレと洗面所が一つになっている。
浴衣ではなく作務衣で、宿の主人が身の丈に合ったものを用意して置いていかれた。
広縁に椅子が一脚あるがテーブルはなく、丸い座布団が2つ。
最初、なんとなく落ち着かない気がしたが、ここにはこの円座がよく似合うような気もした。
出来ればトイレと洗面所は別になっていればいいのに・・・。
アメニティ、ドライヤーもない。
煎茶がおいしい。
ティバックが置かれている宿が多くなり、茶葉の入れ替えには便利だが味はイマイチなのが多い。
久しぶりにおいしいお茶を飲んだ。
ただしポットは電気ではなく、ポットの湯の入れ替えもない。
冷蔵庫も部屋にはなく、宿の大きな冷蔵庫を使わせてもらう。
本館の部屋には冷蔵庫もあるようで、次回泊まる事があれば、リーズナブルな本館で良いと思う。
布団は凄く寝心地が良かった。
特に枕が良くて、同じ枕を買いたい気分になった。
宿ご自慢のラウンジに静かな音楽が流れる。
夜もふけたラウンジ。
ラウンジは吹き抜けになっていて、時々覗いたが人が座っている様子はなかった。
もっとも座っている人が居れば上から覗けないが・・・。
ラウンジから裏庭へ出て行ってみる。
ニリンソウ・・・か?
キクザキイチゲなどの山野草がアチコチに咲いている。
ショウジョウバカマかな?珍しい色合い。
翌朝の早い時間に宿の回りを歩いてみた。
今が盛りと咲くスイセンの横にうっすら霜を被ったスギナ。
東北ではツクシは食べないのだろうか?アチコチでツクシを見かけ、スギナもたくさん見かけた。
宿の隣家の庭も春真っ盛り。
多種の花木があり、よく手入れされていた。