鎌倉の苔寺「妙法寺」から「安国論寺」・「長勝寺」をブラ散歩してきました。
安国論寺は、日蓮宗のお寺で日蓮上人がこの松葉が谷の御岩窟で「立正安国論」を書かれた場所で、反日蓮宗徒による夜討ちされた松葉ケ谷法難にあった地に作られたお寺で、多くの日蓮上人の足跡が残された古刹となっています。
本堂周辺は、緑に覆われた聖なる雰囲気となっています。
本堂前には、アジサイに囲まれて表情穏やかな石佛が鎮座しています。
日蓮聖人のお弟子さんの日朗上人が荼毘に付された「日朗聖人荼毘所」
本堂横の層塔は、満開の阿字さに包まれていました。
「御荼毘所」からあじさいが咲く巡礼のを経て山の中腹に上がると、斜面に日蓮上人が松葉が谷法難の時に避難していた「南面窟」があります
更に急坂の階段道を上ると裏山の稜線の山路に通じています。
山頂付近に「立正安国の梵鐘」があり、鐘楼には「立正安国」の文字が刻まれています。
鐘楼の裏手には、「富士見台」があり、鎌倉市内や材木座・由比ヶ浜海岸、稲村ヶ崎などの絶景が望めました。
安国論寺の広い境内を巡った後、近くの「長勝寺」へ向かいました。
「長勝寺」は、松葉ケ谷法難の際に帝釈天の使いである白猿に助けられたことから、帝釈天出現の霊場となっており、妙法寺、安国論寺と共に日蓮上人のゆかりのお寺となっています。
境内の参道のアジサイが満開となっていました。
山門を入った参道の先に、帝釈天が祀られている本堂(帝釈堂)前の広場には、日蓮上人像の周りに、帝釈天に仕える四天王の「持国天・増長天・広目天・多聞天」が、夫々の刀や三叉鉾、剣、宝塔などを持って日蓮上人を護るように立っています。
四天王の姿の特徴は、厳つい顔で邪鬼を足下に踏みつけていますが、仏の守護神となっているようです。
「日蓮上人像」
勇壮な四天王の姿に怖さを感じて退散し、アジサイの名所の御霊神社、成就院へ向かいました。【続く】
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