「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「外交努力」

2009年09月25日 | 趣味・・エッセイ
タイトルはちょっといかめしいが、内容は至ってソフト…に仕上げてみた。
新政権の外交活動が活発になるこの時期、どこの国に対しても、主権を損なうような弱腰じゃダメよ。言うべきことはちゃんと言う外交政策に期待するよ…という切なる願いを込めて、体験話をひとつ……。  新聞に投稿したら掲載された。 2009.9.25


 『定年退職して7年。渋るカミサンをなんとか口説いて念願のヨーロッパ旅行が実現し、フランス・スイス・ドイツの周遊を楽しんだ。
 中でも、スイスアルプス観光は、想像を遙かに超える絶景に息をのんだ。マッターホルン登山列車では、5カ国語を駆使して観光案内が放送された。もちろん日本語も含まれている。目と耳でアルプスを満喫できた。

 一方、ヨーロッパ往復の飛行機搭乗時間は25時間の長きに及ぶ。その間は完全に生命を預けたことになる。その機内において、ただの一度も日本語アナウンスは聞かれなかった。英語・中国語・韓国語のみである。

 150人近く乗り合わせた日本人には、乱気流による機体の振動予測やシートベルト着用案内さえも教えてもらえない。乗客の安全を確保し、危険を排除するのは航空会社の最低限の義務であり、国境などあってはならない。 

 機長が日本語を話せないのであれば、客室乗務員が通訳するぐらいの配慮が欲しかった。
 楽しかったヨーロッパ旅行の中で、唯一の淋しさが残る出来事であった。』

 世界の中の日本の地位・役割を見直す外交政策を、新政権に期待したい。

追記:最後の一行が新聞では、記事レイアウトの関係からか省略されてしまった。

       ( 写真: ヨーロッパ往復に搭乗した飛行機 )
コメント (13)
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