春にやってきて、しっかり繁殖し子育てを終えた渡り鳥諸君は南に向かって旅立った。
しばしの間をこの地で過ごす。その間にも巣作りに始まって住処の確保に余念がなかった。
それは、まさに生きることの原点の営みであり、それを放棄することは即ち、死を意味したり種の絶滅の危機に至ることもある。そんな愚を避けるために彼らなりに必死に努力する。そうしてよりよい場所を見つけ、よりよい住処作りに励む。
そのための闘いも少なくないのだろう。
何物をも見逃さない、目ざとい孫の散歩で近くの波打ち際を歩く。
色んなものを見つける。中身が空っぽの貝殻、波に洗われて角の取れた蛎殻など、海から生まれたちっちゃな宝物を、たちまち両手一杯に集める。
中には、「これは何じゃろー」と思わせる自然の生き物の不思議に出会うこともある。
蛎殻にへばりつくように、薄~い殻で直径7ミリほどの空洞が曲がりくねって迷路を造っている。今はもぬけの殻となった住処。かつての居住者は一体何物だったのだろう。
こんな住処を作るのにどれだけの日数を費やしたのか。
今話題の映画「火天の城」の安土城を築いた「岡部又衛門」のような指揮官・優秀な棟梁がいたのだろうか。
おそらく、自らの汗と根気とたゆまぬ努力で、少しずつ少しずつ築き上げたのに違いない。
この努力の跡を今時の若い人に見せたい。
それはそうとこの住処の主のことを、さて孫になんと説明してやったらいいのか…悩まされる。
( 写真: 近くの海岸で孫が拾った、謎の住人の住処 )
しばしの間をこの地で過ごす。その間にも巣作りに始まって住処の確保に余念がなかった。
それは、まさに生きることの原点の営みであり、それを放棄することは即ち、死を意味したり種の絶滅の危機に至ることもある。そんな愚を避けるために彼らなりに必死に努力する。そうしてよりよい場所を見つけ、よりよい住処作りに励む。
そのための闘いも少なくないのだろう。
何物をも見逃さない、目ざとい孫の散歩で近くの波打ち際を歩く。
色んなものを見つける。中身が空っぽの貝殻、波に洗われて角の取れた蛎殻など、海から生まれたちっちゃな宝物を、たちまち両手一杯に集める。
中には、「これは何じゃろー」と思わせる自然の生き物の不思議に出会うこともある。
蛎殻にへばりつくように、薄~い殻で直径7ミリほどの空洞が曲がりくねって迷路を造っている。今はもぬけの殻となった住処。かつての居住者は一体何物だったのだろう。
こんな住処を作るのにどれだけの日数を費やしたのか。
今話題の映画「火天の城」の安土城を築いた「岡部又衛門」のような指揮官・優秀な棟梁がいたのだろうか。
おそらく、自らの汗と根気とたゆまぬ努力で、少しずつ少しずつ築き上げたのに違いない。
この努力の跡を今時の若い人に見せたい。
それはそうとこの住処の主のことを、さて孫になんと説明してやったらいいのか…悩まされる。
( 写真: 近くの海岸で孫が拾った、謎の住人の住処 )