蝉だ

庭の蝉はもう全部巣立ってしまったと思っていたのに新たな一匹が殻を脱ぎ捨てたばかりの姿で壁面にへばりついていた。
家内が羽をつまんで私のところへ持ってきてテーブルへ置くと間髪をいれず初飛行をして木の上の方へ飛び去った。
近くでよく観察をしたかったのに残念だった。
少しして一杯に開けた玄関を出ようとすると足元に仰向けになった蝉がいた。
死んでいると思ったのでつまんで外へ出そうと羽根を持ち上げると羽を震わせて飛んで行った。
生きていたのだ。
今度は追いかけて写真を撮った。
同じ蝉だと思ったけれど、本当かどうかは分からない。