秋になって細葉柊南天に黄色い花が咲くと何処からともなくスズメバチが入れ替わり立ち替わりやって来て、常時2~3匹が花を盛んに食べている。去年と同じ蜂なのかどうか分からないけれどよく同じところへやってくるものだと感心させられる。うっかり戸を開けたままにしていると家の中へ飛び込んできてブンブン旋回を始めたりする。刺されては大変と慌ててその部屋から出て、自分の方に来ないように戸を閉めて、開いている所から外へ出ていくのをガラス越しにちょっぴり怯えながらじっと窺うことが度々ある。殺虫剤を遠くから吹いてみたり、照明を消して部屋を暗くすれば明るい外へ出ていくのではないか、と考えて試してみても何食わぬ顔をして飛び回ったり照明器具にとまったりして中々逃げない。
それでも少し気長に待っていると外へ出て行ってくれる。
恐ろしいものだから戸をキッチリ閉めていると時折”こつん”と音がしてガラスにぶつかって来るまぬけなやつもいる。
南天に近寄ってしっかり写真を撮ろうと思っても、なんだか怖くてブレテしまう。
南天を切ってしまってもいいのだけれどなんだかそれも自然に逆らうようで思い切れずにいる。
まあ少し気をつけてスズメバチとも共生するのがいいのだろう。