ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

“風をつかまえた少年”を読む

2015-05-17 10:48:57 | Weblog


アフリカの最貧国マラウイの14才の少年が
貧困と干ばつで中学校も1年で中退して
町の図書館で独学した教科書や物理の本で知った
風の力で自転車のダイナモを回して発電して
家に電気を灯す過程の奮戦を書いている。
その情報は世界中に伝えられ、たくさんの援助で
アメリカのダートマス大学に入るのだが
工具も部品もないナイナイずくめの中で工夫しながらの製作と
干ばつで日に一食、それも4口でなくなる量の粗末な食べ物の生活をしながら
作り上げた風車(電気を起こす風)で遂に発電して
電球を灯し自宅に夜の明かりをもたらした。
読んでいて、2000年代にこぼれたトウモロコシの粒一粒を取り合って
拾って食べる過酷な状態の世界がある現実に思わず目が潤んでしまった。
国連などの食料援助も大切だが、教育で国を作り上げていく力を
育てる学校教育への援助が本当に大切だと思った。