ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

“ナポレオンに背いた黒い将軍”を読む

2015-07-11 20:23:24 | Weblog


“ナポレオンに背いた黒い将軍”題名に引きつけられた。
手に取るとズッシリと感じる分厚い本だった。
キャッチコピーは
“忘れられた英雄“アレックス・デュマ”と書かれていた。
なんと、将軍はモンテクリスト伯や三銃士を書いた
アレクサンドル・デュマの父親だった。
1700年代に有色人種でフランスの将軍になった勇猛果敢な戦士だった。
それにしてもあまりに共和主義者であり過ぎた為に
ナポレオンに脅威と見なされ冷遇されたと思える。
デュマ将軍の死後、ナポレオンが年金も支給しなかったのは
余程心理的対立が激しかったのだと思う。
デュマの作品は父デュマ将軍の生き様から紡ぎだされたものだった。

アメリカの独立戦争にフランスが絡みフランス革命の人権宣言の前文
第1条 人間は自由で権利において平等なものとして生まれ、
かつ生き続ける。・・・の起草にトマス・ジェファーソンの助けを受けている。
フランスは奴隷を解放し、アメリカは奴隷開放には至っていなかった。
フランス革命はギロチンに依る凄惨な革命だと思っていたが凄く進歩的なものだったんだ。

著者のトム・リースさんに感謝!楽しませてもらいました。