

いつも一羽で突堤の防護柵の天板にとまっている。
そのカモメは足が一本だ。
最初見た時は細い足が重なっていて一本に見えたのではと思った。
しかし次の時も矢張り一本足で立っていた。
確かめてやろうと、カメラのシャッターをスポーツ撮影モードにしてシャッターを切ったが一瞬遅かった。
撮影には失敗したけれど、目では確かに確認できた。
一本足で踏み切り、翼を大きく広げ力強く羽ばたいて宙に舞った。
飛び立ってしまうと一瞬に不安定感も消え、可哀想に思った感情も消え去った。
それにしても足を失う原因は何だったのだろうか。
恐らく釣り人が放置した釣り糸に絡まって切断されたのだろう。