ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

花粉症と人類 小塩海平 著を読んだ

2021-05-06 18:09:55 | Weblog
毎年スギ花粉の季節がやって来ると、上顎の表面にしびれたような感触が現れ、目が痒くなって、鼻がムズムズし出し、鼻水が突然流れ出たかと思うと、鼻詰まりが起きて、何ともやりきれない気分になる。子供の頃スギデッポウで杉の実を詰めて遊んでいたのだからスギ花粉症になる事などないと思っていた、ところが60才を過ぎた頃突然発症した。花粉の量が増えたのに加えて体の老化が引き金になったのかもしれない。
先日図書館の新刊コーナーで「花粉症と人類」を目にして早速借り出した。花粉症は現代病と思っていたけれどギリシャ時代から、そうではないかと思われる様子が記されているようだ。
産業革命時代あたりから富裕層の人々に花粉による症状が顕著になって、農民など直に植物に関わっている人が罹らないので花粉症が富裕病と考えられてステータスの様になった。色々面白かった。スギ花粉症罹患者は日本人だと言うことの証らしい。花粉症発症のメカニズムの説明もよく分かった。時宜を得た読む価値のある本だった。今年はアレルギーを抑える薬を飲んで少し楽だった。