「ミステリーの人間学」と「他者の起源」を読んだ。前者はイギリスのミステリーの始まりからの様子、探偵もの小説など、そしてそもそもの始まりはディケンズではないか、とアガサクリスティが述べていた。彼女の一番のお気に入りは「荒涼館」だと書かれていたので図書館で借り出して読み始めている。でも遅読だから四巻を読み終えるには借り出し期限を2回ぐらいかかりそう。洋物は登場人物の名前を覚えるのが大変だ。後者はノーベル賞作家のハーバードでの連続講演で多民族国家アメリカの人種問題だった。建国時のイギリス移民の白人の優位と他民族との間のギャップ、アフリカ奴隷を動物扱いした悲惨時代、現在に至っても拭いきれない差別、格差の切実な社会問題などアメリカ建国の自由(liberty)だ民主主義(democracy)と声高に叫んでみても解決は難しい。アフリカンアメリカン、ジャパニーズアメリカンなどの言葉は無くならないだろう。