火曜日は習い事の日で図書の返却日だ。いつもの事だが返却日が迫ると読了しようと焦る。今回の本は“アウシュヴィッツのお針子”と言う題名だった。アウシュヴィッツと言えばユダヤ人のホロコーストが思い浮かぶ。
高校時代に“夜と霧“と言う映画を観てゾッとした。うず高く積み上げられた靴、メガネ歯、服、、、の山、そして死体焼却室から立ち昇る煙、その夜は電気をけして寝ようとしても目が冴えて、映像が瞼から消えなかった。その後又夜と霧の本を買って読んだ。人の皮のランプシェードの写真があっ鳥肌立つ思いがした。“アウシュヴィッツのお針子”を読んでナチがユダヤ人を抹殺するばかりで無く、多くの富を回収して戦費に充てていた。カナダと呼ばれたユダヤ人の持ち物回収倉庫には有りとあらゆるものが積まれていて、再利用されていた。所長の妻は優秀なお針子達を集めて倉庫から持ち帰った生地でファッショナブルな服を作らせていた。ナチの高官の妻達のものも作っていた。毎日数えられない人が殺され焼却される直ぐそばで贅沢で平穏な生活をしていた。ナチズムの狂気と言ってしまえばそれまでだが、人間って怖い。
「そこで起こった悲劇はとうてい理解できません、人間の頭では受け入れられません」「アウシュヴィッツは絶滅組織」「ドイツが賠償として数十億マルクを支払ったと知っているがドイツ人がユダヤ人から盗んだ数十億を誰も覚えていない気がする」これらの言葉を噛み締めなければ!
日本の侵略の歴史も忘れてはいけない!
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