掃き出し窓を開放していると室内へ飛び込んだカマキリが障子に衝突して枠に縋り付くように止まった。外へ追い出そうとしたのだが触れても緩慢な動きで、飛び出さないのでつまんで放り出してやった。ところがテーブルの上に落ちたのだがそこでも体を前後に動かすだけで飛ばなかった。体型から受けるイメージからすれば立派な脚のバネを使って跳躍して一気に飛び去ると思っていたので拍子抜けがした。オスは子作りが終わるとメスに共食いされると聞いた事があるので、緩慢な動きもそう言う運命を暗示しているようで可哀想な気がした。でもカマキリには感情は無く授かった寿命を全うしているのだろう。寿命に抗い続ける人間は大変だ〜!



