歩き慣れたクランクになった道で二つ目の角を曲がろうとした時無意識ではあったが左にあった長めの薄い自分の陰が消え短い鮮明な黒い何ものかが動いて、音もなく一瞬誰かがひょいと寄り添ったような気がしてドキッとした。頭を右に振ると足元に短いハッキリとした陰が広がっていた。自分の陰だった。街灯の位置で光の方向と量の変化で生じた至極もっともな事なのに自分の陰に怯えるなんて、どうしてなのか分らなかった。年をとるにつれてとっさの判断力が鈍くなって、若い時には無かった感覚と知覚の間に生じたズレが原因かも知れない。
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