ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

大和ミュージアム

2007-09-09 12:19:10 | Weblog
以前から行ってみたかった呉の大和ミュージアムへ松山からスーパージェットで行った。
一時間の船旅だった。
しまなみ海道を渡り、車で行くのもいいが、船の博物館への道は矢張り海路だ。
途中平清盛が切り拓いた狭い音頭の瀬戸を減速して通過すると間もなく艦船が停泊し他所では味わえない軍港の雰囲気のある呉港だった。
下船すると目の前に大和ミュージアムの建物が大きく立ちはだかるように建っていて左手後方には鉄のくじら館が見えた。
本当に船を下りると目的地だった。

一緒に下船した人はあまりいなかったけれどミュージアムに入ると、館内は人で溢れていて驚かされた。
殆どの人が車で来ているのだ。四国からわざわざ船で出かけるなんて、全くの少数派なのにその時まで全然気付いていなかった。
それにしてもこの人気ぶりには一寸唖然とさせられた。
きっとヒットした映画の影響だろうと思うけれど色々な年代の人がいた。

若者は戦艦大和の何に感動するのだろうか、尋ねてみたい気がした。

戦争体験ギリギリの昭和十五年生まれにとっては戦争の悲惨な思い出と同時に何か郷愁のようなものも感じられて複雑な気持だった。

戦争はいけないけれど戦争が生み出した技術の凄さにも感銘を受けた。

人間魚雷をみて、身震いした。
これを操縦して敵艦に体当たりして爆死したのかと思うとしばし動けなかった。

終戦間際に人間魚雷の訓練を受けていた恩師が、「もう少し戦争が長引いていれば、ここでお前達に漢文を教えてはいなかった。」と話していたのを昨日のことのように思い出していた。
五十年も前のことなのに声も表情も憶えていた。
先生が体験を話された時の言外の心情が高校生の心に響いたのだと思う。
戦争の惨さが伝わって来たのだろう。

大和ミュージアムは一見の価値がある。何かを教えてくれる。


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1 コメント

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Unknown (ベビーリーフ)
2007-09-13 14:54:19
お元気だったのですね、最近更新されないので少し心配しておりました。航路で行くのも又贅沢と言うものですね。私も行きたい所のひとつです。
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