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「悪の枢軸」イランの正体を読んで!

2024-07-30 15:05:00 | Weblog
「悪の枢軸」イランの正体 飯島健太 著を読んだ。書名に引き寄せられたのだ。
内容は特派員の現在のイランの様子が書かれていて核問題、国の監視、強権の現状の厳しさが伝わってきた。強権に押さえつけられた市民生活の苦難、ヒジャブによる弾圧、ハメネイ師の後ろ盾にしてのライシ大統領の横暴、アメリカとの対立、核開発に対する経済封鎖による生活苦、革命防衛隊司令官の活動とアメリカによる殺害、経済封鎖を国の困難の原因にして団結を求め、強権政治に正当性を持たせてイスラム法学者による治世を正当化している。国民の声を押し潰している。この本を読んでいて一番印象に残ったのは「カメラでお前の顔を記録した。次に姿を見たら逮捕するからな」「どんな容疑で?」「容疑なんて関係ない。我々には権力がある。それを使うだけだ」

 常々不思議な国だと思っていた。亡命したホメイニが主導して革命は成功しイランの最高指導者になってイスラム法学者が支配する宗教国家である。選挙で大統領が選ばれるが、決定権は最高指導者のハメネイ師にある。何故選挙をする意味があるのだろうか?国民の動向を見る指標でイスラム教指導体制の維持を続けて行く為の判断材料なのかもしれない。ライシ大統領の事故死を受けて改革派のペゼシュキアン政権が誕生したが国会や国の主要機関を支配している保守派をうまく取り込んで国を動かしてゆくかがカギだ。それには最高指導者ハメネイ師をいかに改革思想に染めていけるかにかかっている。国の命運は権力者の資質にかかっている。     


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