ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

新潟、待望の今季初勝利 !

2017-04-17 17:00:06 | アルビレックス新潟
サッカーJ1リーグが開幕して、はや6戦が終了。
昨日が第7節。
ところが、新潟は、6戦戦ってまだ勝利がなかった。
2分け6敗。勝ち点は、わずか2でブービーの17位。
おまけに、どの試合も相手に先制されている。
未だ先制点なし、しかも無失点試合なし、という厳しい状況であった。

第7節の相手は、アウエー甲府戦。
甲府も、新潟と並んで「降格候補」というのが開幕前の予想であった。
しかし、甲府は、すでに2勝し、2勝2分け2敗で勝ち点8の、堂々の12位。
甲府の新監督は、昨年新潟の監督を務め、9月に成績不振で解任された吉田監督。
辞めてもらった監督が率いるチームが、自分たちより上位にいる。
しかも、こちらは勝ちなしである。
新潟側としては、去年勝てなくて辞めさせた人が指揮するチームに負ける訳にはいかないのである。

成績の低迷するチームに対して、上位の金のあるチームは、よい選手を引き抜いていく。
だから、新潟は、「チームの心臓」だったレオ・シルバを鹿島に引き抜かれ、
チームの得点王だったラファエル・シルバを浦和に引き抜かれ、
守りの要だった、センター・バックの舞行龍を川崎に引き抜かれ、
日本代表経験もある、若いサイド・バックの松原を横浜に引き抜かれ、
まったく別のチームになってしまった。
それを示すかのように、昨日の先発メンバー11人のうち、去年もいたメンバーは、山崎、加藤、小泉の3人だけである。
それでも、負けてばかりはいられない。
甲府に負けてしまったら、現実問題として未勝利は続き、降格圏にどっぷりつかったまま抜け出せなくなる。

実際に試合が始まってみると、攻撃に行く形は、新潟の方がよかった。
中盤でボールを奪って、相手より速く攻撃に出ることができていた。
先制点は、コーナーキックから。
去年はいなかったブラジル人選手10番チアゴ・ガリャルドからのボールを、去年はいなかったDF富沢のヘッドで折り返すと、去年はいなかった市船橋高を卒業したばかりの原輝綺が、ヘッドで飛び込み、先制点をもぎ取った。

さすがに、甲府もホームで負ける訳にはいかない。
攻勢に出る。
…甲府が攻勢で、新潟が守勢?
…これって、去年の戦い方の逆じゃないの?
そう、まさに逆。
相手に攻めさせておいて、カウンターをねらうのは、本来甲府の得意としていたはずの攻撃。
それを新潟がやっている。
ボール支配率は、6:4で甲府が上。
カウンターに頼らずボールをつなぐ甲府、これって去年の新潟の戦い方じゃないの?

そうこうしているうちに、後半の立ち上がりから間もない時間帯に2点目も入った。
やはりコーナー・キックから、矢野貴章のヘッド炸裂!
その後、相手に攻められながらも、新潟は甲府を零封。
2-0で、初勝利をゲットした。

やはり、サッカーでは、先制点が大きな意味を持つ。
それがよくわかった試合であった。

しっかり守って、そしてチャンスをみて点を奪う。
新潟は、今季そういう試合を志向していたが、7試合目でようやく実現できた。
新潟を応援する人たちには、今回の甲府の戦い方・負け方が、去年の新潟のように見えたことであろう。
ボールを支配するのに、点が取れず、相手のセットプレーで点を取られ、負ける。
今季も、この試合まで同様なケースが多かったから、焦りが感じられていた。
しかし、1勝したことでようやく少し吹っ切ることができるだろう。

1勝しても、まだ16位。
勝ち続けなくては、出遅れは解消しない。
懸命に戦い、勝利する姿を、みんな見たいのだ。
来週から、もっと見せてもらおう。
去年のチームとは違うのだ、というところを。
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