
昨夜のホーム横浜戦。
新潟祭りだというのに、駐車場は、いつもより多めの車が止められていた。
祭りよりも、スタジアムに新潟の応援に来たということか?
結果的に、観衆は24,000人強ではあったが、スタジアム内は結構活気に満ちていた。
夏休みということもあって、家族連れの姿が目立った。
試合前の選手紹介では、新潟に新加入した3選手がそろってスタメンに名を連ねた。


名古屋から来た磯村、大武の両選手。

そして、期待のFWタンキ選手。
試合が始まると、早い時間にMFロメロ・フランクが負傷し、原輝綺に代わる。
これは誤算だったと思うが、新潟の選手たちのよい動きが目立つ。
積極的にボール奪取に行き、得たボールをつなぎ、ゴールに向かう。
ただ、結果的にゴールは両チームに生まれない。
注目のタンキは、頼もしい。
中沢など相手DFたちと体をぶつけ合っても、倒れたりしない。
体がでかいのもそうだが、体が強いというイメージだ。
見ていて、新潟は、最下位のチームとは思えない積極性と組織力だと思った。
上位にいる横浜と互角以上に戦っているとわかる。
そのまま試合は、前半終了。
後半も互角の展開で始まったが、54分、一瞬のスキができて、そこで横浜に決められる。
先制されると、よい結果が出ていない新潟。
それでも、その10分くらい後に、FWタンキがゴールに迫る。
相手DF2人を蹴散らしながらゴール前へ。
これで同点だ、タンキは左利きだから。
そう思った矢先、その左足から繰り出されたシュートは、ゴールのはるか上を飛んで行った。
結局、この大チャンスを逃したのが、響いた。
73分に一瞬のスキを見せてしまった。
横浜・天野が遠い距離からシュートを放つと、GK守田も想定していなかったボールは、ゴールの片隅を揺らした。
0-2。
新潟は、左の堀米を起点として、攻撃を組み立てる。
再三ゴール前に迫るが、効果的なシュートには持ち込めない。
それにしても、矢野はタフだ。
攻撃に守備に、足を止めない。
ハイボールを取るために、ジャンプして競る。
味方に声を出して、守備の指示をする。
獅子奮迅の働きだと思う。
あらためて、今は、矢野中心のチームになっていると感じた。
結局、1点も取れないまま、このまま新潟は敗れた。

いい試合だったと思う。
だけど、点を取ったチームが勝ち、点が取れなかったチームは負ける。
この日、横浜は、2回のチャンスを決めきって点を取った。
新潟は、押していたが、点を取れなかった。
それが、上位にいるチームと下位にいるチームとの違いなのだ。
そんなことを実感した。
今日も、サポーターたちは、選手たちを拍手で迎え、礼を終えた選手たちの姿がスタジアム内に消えるまで「アルビレックス」コールをやめなかった。

負けて下を向きたくなる選手たちの背中を押すコールだった。
そう、下を向いてはいられない。
タンキ決戦、次は水曜日の川崎戦が、またこのホームで行われる。
試合内容は互角にできるようになった。
あとは、得点を確実に決めるだけ。
他の下位チームは、広島が勝ち、大宮が引き分け、甲府が勝った。
他の下位チームの背中も遠くなってきている。
でも、奇跡を信じて、今の選手の本当の力を信じて、応援するのみだ。

VAMOS NIIGATA !