ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

夏の甲子園大会雑感

2017-08-23 22:38:11 | スポーツ
夏の甲子園、全国高校野球選手権大会が終わった。
第99回の大会にして、初めて埼玉県代表の高校が優勝した。
花咲徳栄高校。
3年連続の出場だったが、過去2回は優勝した学校に負けていたとのこと。
そのせいか、あまり下馬評に高く上って来なかったところだ。
それなのに、毎試合、打って打って打ちまくって、勝利を手にしていた。
全員で勝利を得るために、しっかりとつなぐバッティングができていた。
「おめでとう!」と優勝をたたえたい。

このような試合を展開する学校は、…と思い返すと、かつて徳島・池田高校が夏の大会を制覇した時が、こんな登場の仕方をしたことと重なって見えた。
あのころの「攻めダルマ」蔦監督のもとで、他チームとは違うパワーをもったチームとして、池田高校が打撃のチームを作り上げたのだった。
あの35年くらい前の時代に、確かに野球が変わったと思った。
投手ががんばって、守り切るのではなく、打って点を取りに行く。
そのために特化したトレーニングを行う。
それが池田高校の野球だった。

抜きんでた1校の存在が、他チームをも強くする。
その直後に、あの桑田・清原を擁するPL学園が、憎らしいほど強くなったのだった。
朝日放送の植草アナウンサーが、「甲子園は清原のためにあるのか!」と絶叫した、清原のもつ大会5本塁打。
今大会で、広陵高校中村捕手が準決勝までに6本の本塁打を打って、清原の記録を破った。
そして、中村だけではなく、多くの選手が本塁打を打ち、1大会68本の新記録も生まれた今大会だった。
ちなみに、新潟県代表の日本文理高校も、1回戦で2本の本塁打を打っている。
また、打撃の迫力が違いすぎ、大差がついた試合も多かった。

しばらくは、こうして打撃のチームが勝つ時代が続くかもしれない。
それゆえ、打撃力と共に優れた投手力をもったチームが、強くなるに違いない。
桑田のPL学園、松坂の横浜、田中の駒大苫小牧などがそうだったように…。

第99回の大会、1-0の試合は、仙台育英-日本文理戦だけであった。
完全に打高投低だったこの大会。
来年の、記念すべき第100回大会は、どのようなチームが勝ち上がっていくのだろうか?
今から楽しみな気がする。

夏の甲子園が終わり、わが家ではコオロギの鳴き声が響き渡っている夜である。
コメント
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