ああ、やっぱりか…。
「もしかしたら」というより、「おそらく」と分かっていただけに、残念だ。
今日の午後届いたのは、「田中 達也 選手 現役引退のお知らせ」だった。
田中達也選手は、つい先日39歳になった。
今年こそ、そんな知らせがくるかもしれないな、とは思っていたが、ついに来てしまった…。
みんなが知っているように、浦和レッズで12年間プレーし退団、9年前に新潟にやってきた。
新潟に来たばかりのころは、体調が十分でなく出場時間も限られてはいたが、2013年シーズンには、当時川又堅碁選手とツートップを組んで活躍したのだった。
その後体調を整えながら、出場時間を伸ばしていったものだった。
残念なことに新潟がJ2降格となっても、彼は引き続きこのチームでプレーを続けてくれた。
一昨年のシーズン終了後は、いったんは契約満了となったが、再契約となり、それからまた2年の現役生活を続けていたのだった。
今季は、出場機会に恵まれなかったが、様々な機会に新潟の選手たちから「達さんからもらったアドバイスで…」とか「練習の達さんの真剣さから…」とかの声が多く発せられた。
存在感の大きさが伝わってきて、後輩選手たちには、まさに生きたお手本となる選手だったようだ。
5年前には、「特別な時間~すべてはサッカーのために~」(田中達也著;Football Weekly Books(K&K事務所))という自叙伝が発行されていた。
それを読んだとき、家庭教育のことについてもふれていたのが印象に残っている。。
子どもに教えるのは親の責任。
わが家なりのルールをもち、子どもをしつけていく。
責任をもって子どもを育てていく。
その過程で親もまた成長していく。
そのようなことも書いてあり、確かにそうだと、経験的にうなずいた私は、親御さんたちにそのあたりを紹介し、家庭教育かくあるべしと説いた覚えがある。
堀米主将は、田中達也選手についてインタビューされると、涙ながらに語っていた。
苦しい時、支えてくれた。
経験豊富で実績もあったのに、それを出さずに真面目にサッカーの話をしてくれた。
大好きな先輩だった。
勝てない時とかに、どうしたらいいのだろうと話すと、たくさんアドバイスをしてくれるなど、たくさん教えてもらった。
主将が目頭を押さえながら話すくらい、チームにとってすばらしい存在だった田中選手。
新潟で最後の指揮となるアルベルト監督は、
日本サッカー界のレジェンドの一人が引退する。
常に全力を出して活躍し続けてくれた。
彼を指導できたことを誇りに思う。
と言って、明日の最終戦でのスタメン起用・ゲームキャプテンを明言した。
起用は前半の途中までになりそうだが、名誉ある出場を考えてくれているようだ。
私の今年のレプユニの背番号は、「14」。
田中達也選手のものだった。
明日も、これを身に着けて最後の応援をしよう。
そして、本当は大声を出して歌いたい。
彼のチャントを。
オー達也 オレンジと青の
オー達也 俺たちの達也
田中達也選手。新潟のために、本当にありがとうございました。
新潟での9年間、その前の浦和からだと21年間、本当にお疲れさまでした。
たくさんの人に夢と希望を与えてくれたことに、心から感謝します。