今日の日中楽しみにしていたのは、全国都道府県対抗男子駅伝。
女子の都道府県対抗駅伝は京都で行われるが、男子は広島での開催。
3年ぶりの開催となったが、新潟県チームがどれだけやれるかに注目していた。
女子は、1区で第一生命の小海遥選手が区間賞をとる活躍を見せ、最終的に28位と、目標だった20位台を達成した。
では、男子の目標や期待する選手は?
2日前の新潟日報には、「20位台前半を狙う」と本県の目標が出ていた。
期待は、本来は青学大の岸本選手だったのだが、残念なことにけがで欠場になってしまったとのこと。
それでも、あの箱根駅伝で5区を走り、区間新で区間賞を獲得した城西大の山本唯翔選手が走ると聞き、そこに期待することにした。
新潟県チームは、1区の高校生が意欲を見せてくらいついていこうとしていたが、41位となって出遅れてしまった。
しかし、2区の中学2年生小海楽空選手が区間25位と健闘し、順位を4つ上げ37位。
3区、社会人・日立物流の横山徹選手は、区間18位と好走。
さらに順位を4つ上げて、33位でたすきをつないでいった。
4区の高校生で36位、5区の高校生で35位と、少々停滞した。
だが、6区の中学3年生安達駿選手がよかった。
区間8位の好タイムで、順位を32位と3つ上げて、7区最終走者の山本唯翔選手にタスキを渡した。
これなら、20位台前半は無理でも、20位台には上がれるかもしれない、と期待を抱いた。
はたして、山本選手は、その期待に応えられるか!?
そう思って、通過順位の速報を見ていた。
13kmの区間で、5.2㎞地点では3人を抜いて29位に上がっていた。
そして、9㎞地点では、さらに2人を抜いて27位になっていた。
おお、すごい。
23位の選手とは24秒も差があるから、そこまでは難しいが、24位の選手なら2秒差しかない。
これなら、47都道府県の真ん中の24位に行けるかもしれない。
そう思いワクワクしてテレビを見ながら、新潟県チームのゴールを待った。
来た。ゼッケン16番、新潟県のナンバーだ。
山本選手が、前の選手を追いかけてスピードを上げて勢いよくゴール。
山本選手は、前の選手を抜けなかったことで非常に悔しそうな表情をしていた。
だが、新潟県チームの順位は、23位。
おおすばらしい。
半分より1つ上の23位だ。
ということは、チームの目標達成ではないか!
やったね!!
なお、山本唯翔選手の記録は、一気に9人を抜いて、区間4位タイの37分42秒という立派なものだった。
さすが、“山の妖精”だ。
この愛称について、箱根駅伝後、城西大の櫛部監督は、「白い帽子をかぶって、木々の中をすいすい走る山本選手の姿が妖精みたいだ」というところから来たと明かしていた。
「キャラ的にも山本はそういうキャラ。本人も神なんて恐れ多いという謙虚なタイプなので、『じゃあ妖精でいいんじゃないか』」
とその命名について秘話を打ち明けていたのだそうだ。
“山の妖精”山本選手は、平地でも強いというところを見せた。
都道府県対抗駅伝で、女子は小海遥選手、男子は山本唯翔選手が、将来性を感じる活躍を見せてくれたことは、頼もしい。
新潟県人として、うれしいことだった。
これからのさらなる活躍を楽しみにしたいなあ。
あともう一つうれしかったのは、長野のアンカーが立教大の監督を務める上野裕一郎選手だったこと。
高校生たちが作ったリードをきちんと守って、区間12位のクレバーな走りで、優勝のゴールテープを切った。
さすが現役選手兼監督。
立派な存在感を見せてくれたよ。