今日は、都道府県対抗男子駅伝があった。
その中継を楽しみにしていた。
1週間前の都道府県対抗女子駅伝では、県の目標順位が20位台で、29位と健闘した。
今回の男子駅伝では、10位台が新潟県の目標順位。
大学生・社会人区間には、青学大で活躍し現在GMOインターネットに所属する岸本大紀選手と、箱根駅伝で2年連続5区山上りで区間賞の城西大・山本唯翔選手が出場する。
2人とも今までロードに強い実績を残している。
だから、楽しみだった。
ただ、懸念があるとすれば、高校生。
今年は、速いランナーがいない。
新潟日報紙でも、1、4、5区の高校生区間を目標達成のポイントに挙げていた。
1区のランナーが先頭のペースに食らいけるか。
8・5キロのアップダウンの激しい5区では粘り強く走れるか。
そこが鍵となりそうだと紹介していた。
いざレースが始まってみると、やっぱり甘くなかった。
タスキ渡しの中継地点やゴール地点を除くと、新潟県チームはテレビには映らなかった。
懸念した通り、1区7㎞で43位と出遅れた。
1位との差は1分42秒で、19位のチームとは53秒の差。
これは、2区の中学生区間で挽回するのは苦しい。
それでも、2区で小海楽空選手 (十日町・吉田中)が、区間2位とは2秒差で区間6位の好記録。
8分40秒で3㎞を走り、8人抜きを果たし、順位を35位に引き上げた。
そして、次の3区8.5㎞は期待の岸本選手。
6.8㎞までに9人を抜き区間10位の激走で、全体26位となっていた。
次の高校生ランナーにタスキを渡したときには、変わらず全体26位。
最終的に区間12位ということだったので、後半少し伸びを欠いたか。
でも、26位まで上がってきたから、上位が近づいてきた。
続く高校生区間の4区5㎞だが、ここは鍵の区間の一つ。
高校駅伝の県大会で、誤誘導(?)があったために逆転されて全国大会に行けなかった中越高校の皆川武蔵選手が走った。
その悔しさを晴らすような好走。
区間17位は立派な結果。
新潟を24位まで押し上げた。
次の5区の高校生区間もこの調子でいきたいところだった。
だが、5区は8.5㎞と、高校生には距離が長い。
ここに力のあるランナーがいる県は、強い。
優勝した長野県は、ここで佐久長聖高のランナーが2位以下を突き放す好走を見せ、優勝をぐっと手繰り寄せた。
新潟県チームは、やはりここがちょっと弱かった。
区間40位となり、全体順位も11落として35位に下がってしまった。
さすがに、ここまで下がると、目標順位の10位台は難しい。
6区3㎞の中学生区間は、区間27位ながら順位は変わらず35位。
粘りを見せたが、19位との差は3分50秒もある。
さすがに、最終区で1人でこれをひっくり返すのは難しい。
それでも、最終7区13㎞で、「山の妖精」山本唯翔選手は、懸命に追い上げた。
5.2㎞地点で、区間5位の走りで2人を抜いて33位に浮上した。
さらに、9㎞地点では、区間4位の走りでさらに1つ上げて32位。
最後は、山口と競い合いながらゴール。
テレビの速報順位では山口に及ばず28位と出ていたが、その後正式記録が出ると、新潟県チームは、27位。
山口県チームと同タイムながら、紙一重でかわしていたようだ。
さすが、山本唯翔選手。
区間4位で、8人抜きで新潟県を27位まで引っ張り上げた。
目標順位の19位チームとの差は、なんと37秒差まで詰めていたのだった。
走る前までは、3分50秒差もあったのに、3分半近くも縮めていたのだ。
すごい!さすが箱根駅伝のMVP金栗四三杯受賞者だけのことはある。
新潟県チームは、目標達成とはならなかった。
だが、48㎞走って37秒差とは、その目標が現在のチーム力に合っていたものだったとも言える。
なにしろ、去年は23位と今年より順位は上だったが、19位とは53秒の差があった。
今年は、37秒差である。
そこからすれば、新潟県チームは大いに健闘したと言えると思う。
新潟県チームの皆さん、大変お疲れさまでした!