以前に、「ブログ開設6000日」と載せたのだけれど、そのとき、もうすぐトータルの訪問者が100万人を超えるということを思った。
その日は、その10日後、今からもう数日前に過ぎた。
100万、ミリオン。
百万長者とかいう言葉もあるから、「100万」は、すごく多い数字だと思う。
そのうちの1万回くらいは、自分が訪問者かもしれない。
まあ、それはおいといて、百万という数に、それをタイトルに入れた絵本があったなと、思い出していた。
それが、「100万回生きたねこ」。
11月の下旬に、大人になってから読んでも心に刺さる「ベストセラー絵本のおすすめ人気」ランキングが公開されたというのを何かの番組で見たことがあった。
1位が「ぐりとぐら」で、3位が「はらぺこあおむし」だった。
そして、2位になったのが、この「100万回生きたねこ」だった。
それを知ったから、家にもその絵本があるのでもう一度読んでみたくなって読んだことがあったのだ。
いろいろな人に会って、いつも愛されていながら、ねこは自分を愛してくれる人を嫌う。
自分が死んだときに、みんな深く悲しみ泣いてくれるというのに。
100万回生きて100万回死んだのに、自分を愛して泣いてくれたのに、愛することはなかったねこ。
ねこが愛しているのは、自分のことだけだった。
だが、白いねこに会って、そばにいることで愛を知る。
その白いねこが死んだとき、ねこは初めて泣く。
そして、二度と生き返らなかった。
…そんな話だった。
他の人(ねこでも何でもいいが)から愛されるだけでは、愛は分からない。
生きる喜びも半端なものでしかない。
自分を愛するだけでは愛を知ったことにはならない。
ほかの人(ねこ)を愛することによって、愛を知り愛が分かるようになる。
そして、愛する者を失ったときに、共に生きる喜びが何物にも代えがたいものであったことに気づく。
愛と共に生きることが、生きることの大切な意味を持つ。
…そんなことに気づかせてくれる絵本だった。
だから、大人になっても読みたい絵本の2位の人気があるのだろうなあ。
こうして、ブログ100万人訪問から、100万つながりで、100万回のねこの話を思い出したのだった。
このたび、図書館で、見たことのあるねこの絵が表紙になった本を見つけた。
その書名が、「100万分の1回のねこ」。
なんでも、「200万部のベストセラー絵本『100万回生きたねこ』に捧げるトリビュート短編集」とのこと。
江國香織、岩瀬成子、くどうなおこ、井上荒野、角田光代、町田康、今江祥智、唯野未歩子、山田詠美、綿矢りさ、川上弘美、広瀬弦、谷川俊太郎らの著名な作家陣が、短編を書いている。
よし、100万の記念だ、とばかりに借りてきて、ただ今読書中。
…と、100万つながりの今日のエントリーでありました。