久々、6試合ぶりの勝利!
どんな形であれ、勝利にまさるものはない。
まして、強行日程の中でのアウェイ連戦を「連勝」という形で終えられたのだから、最高の結果を生み出したと言えるだろう。
先週土曜日にホームで札幌と戦い、1-1のドローで終わったというのに、今週は、中3日の水曜日にルヴァン杯いわき戦、そしてその後リーグ戦で京都と対戦、ときたもんだ。
しかも、水曜日夜にいわきで試合をして、深夜バスで帰り、そして土曜日にはこれまた京都まで行って、戦うとは、実にハードだ。
対する京都は、中6日と休めているうえに、ホームでの一戦。
ただ、京都も新潟も、5戦連続未勝利だった。
前節まで、京都は1勝3分4敗の勝点6で18位。
新潟は、2勝3分3敗の勝点9で14位。
勝ち点差は3しかない。
負けたら、勝ち点で並び、一挙に降格圏に近づいてしまう。
絶対に勝って、勝ち点3を取りたいところだが、ハードな日程が新潟の選手たちに悪い影響を及ぼすのではないかと、試合前はいやな感じがした。
先発メンバーの発表で驚いたのが、CBに39歳の千葉の起用。
水曜日の試合でもフルに戦っていたのに、中2日のアウェイ連戦で大丈夫か?
途中で同じく水曜日にフル出場した、特別指定選手の稲村を出す予定か?なんて予想した。
ベンチに小野が控えているのは、心強い。
後半必ず出場するだろう、楽しみだ。
試合は、互いにチームの持ち味を発揮しながらの展開。
新潟も、今までほどボール保持にこだわらずに裏をねらう機会も多かった。
特に、右のサイドハーフ松田へのパスで攻め上がり、チャンスが多く作られていた。
だけど、最後の最後で松田からのボールが精度を欠いたりシュートがキーパーの正面をついたりしてしまい、残念。
前半34分には、谷口の見事なシュートが決まり、先制!…と思ったら、その前の松田のプレーがオフサイドの判定。
それでも、時折見せるパスのつなぎ方は、新潟ならではのものがあり、ゴールに迫ったシーンは、迫力が感じられた。
だが、ゴールに迫るのとゴールを決めるのとでは、大きな差がある。
そこを打開したのは、後半、59分の谷口のシュートだった。
苦しい姿勢で高木がつないだボールを、谷口が反転して難しい姿勢から放ったシュートは、見事にゴールネットを揺らした。
結局は、個人技がものをいう。
その個人技を磨いているからこそ、シュートが決まるのだ。
さすが、谷口農園長!
野菜を育てながらも、やはりしっかり個人のサッカー力を高めている。
水曜日のルヴァン杯いわき戦に次ぐ、ゴールは立派だ。
唯一のゴールは個人技によるところが大きかったかもしれないが、その1点を死守できたのは、間違いなくチーム力だった。
相手のパスをはね返すとともに、パスをつないで京都陣内に攻め込もうとする。
逆にボールを失うと、相手の自由にさせないよう、急いで戻ったり間を詰めたりする。
守るところはしっかりブロックを組んで守って、決定的なシュートシーンが生まれないようにしていた。
千葉は、きちんと今日もフル出場し、クリーンシートでの勝利に貢献した。
交代出場した小野のプレーや指示も的確で、味方に焦りが生まれないように声かけする姿が頼もしかった。
チーム全体で攻め、守る。
当たり前だけれど、それを徹底し、勝利をつかんだ。
1-0ではあったが、勝つために各々がしっかりと仕事をした、会心の勝利であったと思う。
DAZNと公式のスタッツを見比べると、枠内シュートの数がずいぶん違っていた。
でも、感覚的には、DAZNの方が合っているような気がしている。
4日間で、時間はなくても距離があったアウェイ2試合を勝利したチームが誇らしい。
まずは厳しい1週間3試合を乗り切ったのだから、疲れを取って、来週のホームFC東京戦に備えてほしい。
Visca Albirex !!!