やっと桜が咲いたというニュースが日本各地のあちこちで聞かれるようになった。
だけど、こちらはまだまだ。
桜はまだでも、野の花たちもまだかいな?
特に、カタクリ。
最近は、新潟県内各地でもカタクリの花の話題を目にするようになってきた。
わが家でカタクリの花見といえば、関川村鷹ノ巣キャンプ場。
県内の観光・花情報によると、そこも、見どころを迎えたという情報が見つかった。
それなら、天気がまだいい今日のうちに、ということでさっそく出かけてきた。
カタクリ自体はたしかに、あちこちにたくさん咲いていて、きれいだった。
陽光を浴びて光るさまは、いつ見ても美しい。
そんなカタクリをいくつも見つけて、写真を撮った。
だけど、残念だったのは、今年は白花カタクリが一つも見つからなかったこと。
見に行くのが早すぎたのか?
冬の寒さが足りなかったのか?
その代わりと言っては何だが、キクザキイチゲが咲き出してからまだ多くの日数がたっていないせいか、美しさを感じさせた。
単に白い花であっても、中心部分が青っぽい花
緑っぽい花
赤っぽい花
など、多様に見られ、その違いが今までにないくらいとても美しく感じられた。
ほかによく見られたのは、
ナツボウズの黄色い花。
ミズバショウは少し時期尚早。
コシノカンアオイは1か所でしか見つけられなかったが、4つも花がついていた。
全体としては、寒い日が続いたせいもあって、例年見つけられるキジムシロやイカリソウ、ヒトリシズカなどはまったく見られなかった。
一方、一昨年の水害の爪あとは残されたまま。
今も、川で重機を使って工事をしている音がひっきりなしに響いていた。
川沿いの散歩道も、荒れたままだった。
水害で運ばれた砂が上がったままであり、土手がその後の雨で崩れ方がひどくなってきていた。
当地では災害復興を優先しているから、カタクリが咲く土地の管理まで手が回らない印象。
以前は、一面カタクリの花できれいだなと思っていた場所も、草や枯れ枝などでカタクリの花がきれいに咲いているとは言えなかった。
去年、ぐちゃぐちゃになっていたミヤマカタバミの群生地も、荒れたままで、自生する株の数も本当に少なくなっていた。
かつて、ここで初めてミヤマカタバミの花を見て、その清楚さに心奪われた私だったのに、ここで花が見られなくなるとは思わなかった。
かろうじて、一つだけその花が咲いているのを見つけたのは、私の執念のなせる業か!?
また全体が整備されて、美しい花がたくさん見られる場所になってほしいものだ、と思いながら鷹ノ巣キャンプ場を後にした。